プロボウラーのSアントレル・ロールが引退表明
2016年11月08日(火) 13:21プロボウル選出3度、ドラフト1巡目指名、そしてスーパーボウルのチャンピオンにも輝いたセーフティ(S)アントレル・ロールがNFLキャリアに幕を下ろす。
現地7日(月)、NFLのTV番組『Good Morning Football(グッド・モーニング・フットボール)』にゲスト出演したロールは「おしまい。おしまい」と語り、自ら引退について発言した。2015年にシカゴ・ベアーズの一員としてプレーした姿が33歳の彼のNFL最後の雄姿となった。
番組の中でロールは「本当に落ち着いた気持ちだ。おそらく前にも言ったが、昨年は長い間故障者リストに入っていたから、多くのチームにとってそれはかなりの懸念事項になったはず。NFLがビジネスであることはよく理解しているつもりだから、この結果には納得もしている」とコメントした。
歯に衣着せぬ発言で有名なロールはニューヨーク・ジャイアンツに移籍してからの2年間がベストなシーズンだったと言えよう。そんな彼は834タックル、4サック、8ファンブルフォース、69パスカット、26インターセプト、5ディフェンシブタックルの成績を残してNFLを去る。アリゾナ・カーディナルス在籍時に初のプロボウラーとなったロールは、4年間在籍したニューヨーク・ジャイアンツでも2度プロボウラーに選ばれている。
月曜日に引退の意向を明らかにしたロールだが、これはつい最近に決心したもののようだった。2015年は膝内側側副靭帯(ひざないそくそくふくじんたい)を負傷後、7試合の出場のみにとどまった。ベアーズに所属する前までの8年で、ロールはたった1度しか試合欠場がなかった。
同じ時代に活躍したNFL史上最高クラスのセーフティ3人組であるトロイ・ポラマル、エド・リード、ショーン・テイラーと同等に評価されるには厳しいかもしれないが、ロールは最高のチームメイト、プロ、そして時には負けが続くチームを鼓舞するキャプテンとしてこの大舞台から身を引くことになる。きっと、ロールの存在なしで当時のジャイアンツHCトム・コフリンが同じ結果を得ることは難しかったであろう。