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再び脳しんとうのドルフィンズQBタゴヴァイロアに引退の予定なし

2024年09月16日(月) 09:29


マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Rebecca Blackwell】

マイアミ・ドルフィンズのクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアは再び脳しんとうを患っているが、引退の予定はないという。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地15日(日)に放送された『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で情報筋の話として伝えた。

目下のところタゴヴァイロアに復帰の目処は立っていないが、ラポポートによると、タゴヴァイロアはすでに脳しんとう専門医の診察を受け始めており、本人と主治医が健康面に問題なしと判断するまで継続される予定とのこと。

タゴヴァイロアが脳しんとうを発症したのはバッファロー・ビルズに敗れたシーズン第2週サーズデーナイトフットボールだ。今回のタゴヴァイロアの脳しんとうを受け、ヘッドコーチ(HC)を務めるマイク・マクダニエルは、どのようなタイムラインが考えられるかと問われ、「まったく見当がつかない」と答えつつ、26歳のタゴヴァイロアに一切のプレッシャーをかけたくないと主張した。

金曜日に「何よりもまず、“さて、彼のプレーにどう影響するか?”という視点で今回のケガを評価するつもりはない」と主張したマクダニエルHCは「私にとっては、彼が日々、健康になっていくことが重要なのは当然であり、その点において、フットボールの観点でどういう意味があるかを評価しようとしないことが私にできる最善だと思っている」とも話している。

タゴヴァイロアの負傷はドルフィンズが10対31のビハインドだった第3クオーターにタゴヴァイロアが第4ダウンでスクランブルして6ヤードを走った際に発生。タゴヴァイロアはビルズのセーフティ(S)ダマー・ハムリンに頭から衝突しており、その場に崩れ落ちたタゴヴァイロアの元にはドルフィンズの医療スタッフが駆けつけている。自力で歩いてフィールドを去ったあと、脳しんとうのため、試合から除外された。

タゴヴァイロア離脱後はバックアップQBスカイラー・トンプソンが試合を引き継ぎ、最後まで司令塔を務めた。タゴヴァイロアのタイムラインが未定の中、ドルフィンズは練習生枠にいるベテランQBティム・ボイルを昇格させる見込みだ。

タゴヴァイロアはNFLキャリアを通して脳しんとうを起こした過去がある。

2022年には脳しんとうの影響でプレーオフも含めて5試合を欠場している。その年のシーズン第4週、シンシナティ・ベンガルズ戦では担架で運び出され、2試合を欠場。クリスマスデーのグリーンベイ・パッカーズ戦で再び脳しんとうを発症、残るシーズンを棒に振った。

これまでの5シーズンでタゴヴァイロアは55試合に出場、1万3,122ヤードのパスを投げて83回のタッチダウン、インターセプトは40回を記録している。2020年NFLドラフト全体5位指名でドルフィンズに加わったタゴヴァイロアは先発QBとして33勝20敗の戦績だ。

また、タゴヴァイロアとドルフィンズは今オフシーズンに4年総額2億1,240万ドル(約298億4,262万円)の契約延長に合意している。