ファルコンズ戦での落球で「チームを失望させた」とイーグルスRBバークリー
2024年09月18日(水) 13:08現地16日(月)に22対21で敗れたアトランタ・ファルコンズ戦で、勝利を確定させるはずだった試合終盤にボールを落としたフィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーが、自ら汚名を被っている。
チーム公式サイトによると、バークリーは試合後に「俺がボールを落としてチームを失望させてしまった。ディフェンスをあんな状況に追い込むべきじゃなかったし、あのキャッチに成功していれば試合は終わっていた」と語ったという。
3点のリードを保ったまま、第4クオーターの試合終了まで残り1分46秒となった時点で、ファルコンズの10ヤード地点から第3ダウン残り3ヤードの場面を迎えたイーグルスは、クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツにロールアウトしてフラットでバークリーにパスを通すよう指示を出した。そのプレーはうまくいき、バークリーは広く空いたスペースに出てきてファーストダウンを獲得できる状況だった。
しかし、再び素晴らしいパフォーマンスで2勝0敗の成績を収めるはずが、イーグルスとバークリーは痛手を負うことになった。バークリーがそのパスを取り損ねたのだ。その後、イーグルス守備陣はファルコンズのQBカーク・カズンズに打ちのめされ、そのまま敗北している。
バークリーは「ここで文句を言ったり、不満を漏らしたりすることもできれば、プロのアスリートとしてまた一からやり直して、失敗を受け止めながら前に進み、そこから成長することもできる」とコメント。
「俺はああいうプレーを何度も決めてきた。失敗したこともある。つまり、状況によるってこと。ああいうことは起こってしまうものだし、それもゲームの一部だ。俺はとにかくもっと成長しないと。チームを失望させてしまったし、それに対する責任を取らないといけない。俺が責任を負うべきだし、そうしている。ロッカールームの仲間たちに、みんなのためにもっと良くなると約束しなきゃいけない」
第3ダウンでランプレーを実行して40秒を確実に消費する代わりにパスを投げるという選択は、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニを悩ませたようだ。
「相手は特定のディフェンスを展開しており、中央を混乱させていたため、私たちは外側を攻めようとしたが、うまくいかなかった」とシリアニHCは振り返っている。
『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、バークリーがボールを落とすより以前、イーグルスのスナップに入る前の段階の勝利確率は98.5%だったという。
ハーツは「俺は毎日、他のみんなと同じように(バークリーが)プレーを生み出してくれると信じている。俺たちはここから成長していく。期待の問題ではなく、指示されたプレーを実行することが重要だ。あの瞬間にはそれができていなかった」と話している。
バークリーは初めてイーグルスのユニフォームを身にまとってフィラデルフィアで臨んだ試合で、キャリー22回で95ヤード、レシーブ4回で21ヤードを記録。1回の落球は致命的だったが、イーグルスの敗因はそれだけではなかった。
ディフェンスは試合終盤に相手を止められず、それ以前にもランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンの勢いを抑えることができていなかった。ハーツはフィールドゴール圏内に入る時間が残っていたにもかかわらず、最後の数秒で強引に投げてインターセプトを喫している。そのプレーは、ハーツが2023年シーズン終盤に犯したミスを多くの人に思い起こさせるものだった。
昨季、うまくいかない状況が続いて悪循環に陥ったシリアニHCとイーグルス。現在2勝0敗のニューオーリンズ・セインツおよびタンパベイ・バッカニアーズとの対戦を控える中、イーグルスが2024年シーズンにおける最初の逆境にどう対応するかに注目だ。
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