苛立ちを募らせるWRダグラスについて「自分たちのアイデンティティを模索中」とペイトリオッツQBブリセット
2024年09月18日(水) 13:26現地16日(月)、ニューイングランド・ペイトリオッツの2年目ワイドレシーバー(WR)デマリオ・ダグラスが、シーズン序盤でボールに絡めていないことに対する不満をあらわにした。
ダグラスは2試合でターゲット3回、キャッチ2回で12ヤードにとどまっており、オーバータイムでシアトル・シーホークスに敗れた日曜日の試合ではターゲットになることすらなかった。
昨シーズンにペイトリオッツで最も多くのレシーブ数を記録したダグラスにとって、オフェンスにほとんど絡めていない現状はつらいという。自身の才能を発揮できているかとの質問には、「去年はできた。今年はまだだ」と答えている。
先発クオーターバック(QB)のジャコビー・ブリセットは『WEEI』に出演した際にダグラスのコメントについて聞かれ、次のように答えたと『Boston.com』が報じている。
「彼がフラストレーションを感じているのはいいことだ。正直言って、ボールに触れなくても苛立たない方がもっと問題だと思う。彼には説明した。そういう試合もあるんだ、とね」
「まだ2試合目だ。俺たちはまだ自分たちのアイデンティティやオフェンスがどう展開していくかを模索しているところだ。シーズンはまだまだこれからだ。彼には15試合も残っている、まだこれからたくさんのフットボールができる、と伝えたよ。オフェンスは個々としても、全体としてもまだ成長途中だ。彼がフラストレーションを感じるのはいいことだが、それをいかにうまく使うかが重要だ」
ペイトリオッツのオフェンスがシーズン序盤に苦戦しているのは驚きではない。チームはオフェンシブラインに大きな課題を抱えたまま開幕を迎え、それがパス攻撃に悪影響を及ぼしている。ブリセットの成績は2試合で合計270ヤードとタッチダウン1回にとどまり、断トツで活躍しているパスキャッチャーはタイトエンド(TE)のハンター・ヘンリーで、10回のキャッチで127ヤードを記録している。ヤード数で2位につける同じくタイトエンドのオースティン・フーパーは、3回のキャッチで36ヤードしか稼げていない。
ペイトリオッツのレシーバー陣で最も多くキャッチしているのはK.J.オズボーンで、その記録は4回のキャッチで28ヤード。チームの上位4人のワイドレシーバーは、2週間で合計85ヤードと11回のキャッチしか記録しておらず、同期間中にNFLでは46人のレシーバーが単独で85ヤード以上を稼いでいる。
ブリセットは、木曜日に行われるニューヨーク・ジェッツ戦から、ダグラスや他の選手にもっとボールを回す必要があると認めている。
「彼は間違いなくダイナミックな選手だ。だからこそ、クオーターバックである俺が彼にボールを持たせる方法を見つけないといけない。そのことについては真剣に考えているところだ」とブリセットは述べている。
「あれやこれがどうしてできないのか、といったふうに話を大きくするつもりはない。シーズンが始まってまだ2試合しか終わっていない。ただ、彼にボールを渡す方法は見つけなければならない。それだけ優秀な選手だから」
「正直なところ、他のスキルプレーヤーたちにももっとボールを渡し、試合に絡ませる方法を見つける必要がある。それは俺の責任でもある」
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