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低調なルーキーイヤーからの挽回を見せるチャージャーズWRジョンストン、「周りの評価を覆す」

2024年09月18日(水) 14:17


ロサンゼルス・チャージャーズのクエンティン・ジョンストン【AP Photo/Mark J. Terrill】

ロサンゼルス・チャージャースのワイドレシーバー(WR)クエンティン・ジョンストンの挽回劇は、順調なスタートを切っている。ルーキーシーズンでは苦戦を強いられたジョンストンだが、今季の最初の2試合では好調を維持しており、現地15日(日)のカロライナ・パンサーズ戦では2つのタッチダウンを決めている。

昨年のパフォーマンスをさんざん批判されたジョンストンは、その悔しさを胸に、シーズン開幕を心待ちにしていたという。

「去年の中盤から批判され始めて、自分の実力を証明するチャンスが来るまでそれは続くだろう」とジョンストンは『The Athletic(ジ・アスレチック)』に語っている。

「俺たちは常にそういう批判に直面していて、逃げることはできない。努力し続ける以外、どうすることもできないんだ。それを乗り越えて、周りの評価を覆すしかない」

昨年のジョンストンは1巡目選手としての期待に応え結果を残せず、38回のキャッチで431ヤードとタッチダウン2回にとどまった。ルーキーシーズンでは集中力を欠き、ルートから押し出される場面が多く、なかなかオープンになれないといった不振が目立った。

ところが、チャージャーズの新ヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボーの下で、ジョンストンはまるで別人のような活躍を見せている。すでにタッチダウン数は昨年と並び、ドロップもゼロ。11回のターゲット中8回のキャッチを成功させており、何よりも自信にあふれている。

ハーボーHCは「クエンティン・ジョンストンほど、見ていてうれしくなる選手はいない」と述べている。

「チーム全員がジョンストンのことを本当に好きだし、リスペクトしている。おそらく、周りからいろいろ言われているのをみんな知っているからだろう。それでも彼はめげない。ただ自分を貫き、改善が必要なことに取り組んでいる。最も重要なことは、彼が決してうぬぼれないことだ」

日曜日に記録した5回のキャッチは、ジョンストンにとってキャリアハイに並ぶ成績となった。注目すべきは、ジョンストンがついにプレーを決められるようになっただけでなく、シーズン序盤から結果を残している点だ。パンサーズの元1巡目指名コーナーバック(CB)のジェイシー・ホーンに競り勝ってキャッチした29ヤードの1回目のタッチダウンでは、見事にプレスカバレッジに対応していた。クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートとの意思疎通は完璧で、ジョンストンは内側のルートを避けて縦方向に走ることを選択。ジョンストンはボールをキャッチし、しっかりとプレーを決め、ルーキーとして昨年にはあまり見られなかった姿を披露した。

「ジョンストンにチャンスを与えようと思った」とハーバートは振り返る。

「可能性は五分五分だったけど、Q(ジョンストン)ならキャッチしてくれると信じていた」

まだシーズンは始まったばかりで、さらなる成長が求められるが、23歳のジョンストンがハーボーHCのシステムにうまくフィットし、ようやくプレーを決め始めたことは良い兆候だ。

「シーズン序盤の2試合や、これからシーズンを通して見られるパフォーマンスは、すべて自分の努力の証だ」とジョンストンは話している。

【R】