ニュース

ハムストリング負傷のベンガルズWRヒギンズがコマンダース戦を前に練習復帰

2024年09月20日(金) 11:54


シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズ【AP Photo/Jeff Dean】

シンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズがフィールドに復帰する日が近づいているようだ。

ハムストリングの負傷で2024年シーズンの最初の2試合を欠場したヒギンズが、現地19日(木)に行われた練習に限られた範囲で参加している。

ベンガルズのヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは木曜日の練習前に、記者団に対して「ここからどうなるか様子を見ていく。われわれには彼が必要だ」と述べた。

ヒギンズは9月上旬の練習中にハムストリングを負傷。クオーターバック(QB)ジョー・バロウのトップターゲットの1人が、シーズン最初の2試合でベンガルズの攻撃陣から外れる形となった。シーズン初戦でニューイングランド・ペイトリオッツを相手に大苦戦したベンガルズは、わずか154パスヤードにとどまり、ボール保持時間も26分未満に終わっている。

1週間後、ベンガルズはそれより良い結果を出しており、バロウはパス36回中23回成功で258ヤード、タッチダウン2回をマーク。しかし、パスでボールを動かすためには、バロウはそれほど知られていないパスキャッチ陣——タイトエンド(TE)マイク・ゲシッキがチームトップとなるレシーブ7回、91ヤードを記録し、WRアンドレイ・アイオシバスがタッチダウンパスを2回ともキャッチした——に頼る必要があった。チームの状態に改善が見られたとはいえ、ベンガルズはカンザスシティ・チーフスに26対25で敗れ、0勝2敗となっている。

ベンガルズにとっての次戦、すなわち月曜日に控えるワシントン・コマンダース戦はチームを立て直すための試合になる可能性があり、十分に健康であれば、今こそヒギンズをオフェンスに戻す絶好のタイミングだ。

テイラーHCはヒギンズについて「彼はこのリーグでトップクラスの選手だ。彼がいることで、どのポジショングループも良くなる。彼とジャマール(チェイス、WR)は当然、それぞれが単独でも大きな注目を集める選手だから、彼らが一緒にフィールドに立つことで、確実にチームにとって大きな戦力になる」とコメント。

ヒギンズには、試合の勝敗以上にプレーすべき大きな理由がある。2024年オフシーズンにフランチャイズタグを指定された上で長期契約に至らなかった唯一の選手であるヒギンズは、1年のフランチャイズタグ契約下で今シーズンの最後までプレーしなければならない一方で、パフォーマンス次第では大きな契約を勝ち取るチャンスがある。

ベンガルズとヒギンズは、ヒギンズ自身の健康状態に関して慎重になる必要があるだろう。ハムストリングのケガは注意深く管理する必要があり、早急に復帰させると再発するリスクが高いからだ。

テイラーHCが木曜日に言及したように、ヒギンズに対するベンガルズの最初の目標はシンプルだ。それは“彼が健康だと確認すること”だとテイラーHCは言う。

もしヒギンズの健康状態が確認できれば、ベンガルズには重要なプレーメーカーの復帰が間近に迫っていることに興奮してもいい理由が十分にある。

【KO】