テキサンズ戦で不満を表に出すべきではなかったとベアーズWRムーア
2024年09月20日(金) 12:23シカゴ・ベアーズにとって、ヒューストン・テキサンズに敗れたシーズン第2週の試合はフラストレーションのたまるものだった。
ワイドレシーバー(WR)D.J.ムーアに目を向ければ、そのフラストレーションが見てとれるだろう。レシーブ6回で53ヤードをマークし、レシービングにおいてベアーズをリードしたムーアだったが、試合が第4クオーターの終盤にさしかかる頃には、目に見えて落胆しているように見えていた。この試合を観戦していた人々は、ムーアが新人クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズ、あるいはベアーズのパスオフェンス全体に対して不満を感じていることを、容易に読み取ることができただろう。
ムーアは翌週、自身が全米放送の舞台であれほど感情を表に出してしまったのは誤りだったと認めた。
『ESPN』のコートニー・クローニンによると、ムーアは現地18日(水)に「あれほど表に出すべきじゃなかった」と語り、こう続けたという。
「でも、それもゲームの一部だ。言ったように、あと1プレーで試合の流れが変わるところだったんだ。でも、俺たちはつなげられなかった。オフェンスの誰もその1プレーにつなげられなかったし、その1プレーを始めて流れに乗ることできなかった。これがフットボールだ。誰もが浮き沈みやフラストレーションを経験するものさ」
ベアーズとムーアは実際、シーズン第2週の試合でかなりのフラストレーションを抱えている。ハーフタイムに入る時点で13対10と追い上げていたベアーズは、勢いをつけているように見えた。ベアーズのヘッドコーチ(HC)マット・エバーフラスが『NBC』の放送クルーに対し、オフェンスがフィールドを進んでタッチダウンを決めることを期待していると言及していたほどだ。
しかし、ベアーズにはスリーアンドアウトが続いた。
テキサンズも点差を広げることはできなかったものの、ディフェンスで圧倒し、ウィリアムズにプレッシャーをかけて2つのインターセプトを誘発。試合が終盤にさしかかり、ベアーズがパス攻撃を強いられる中、勝利を収めるのは難しいということが明らかとなり、ムーアも明らかにフラストレーションを抱えていた。
ベアーズがこの試合を落として1勝1敗になったとはいえ、2試合を終えたチームとしては決して悪い状況ではない。しかし、テキサンズに敗れた試合内容は、かつてジャスティン・フィールズがクオーターバックを務め、ルーク・ゲッツィが攻撃コーディネーター(OC)としてプレーコールを担当していた時の問題点を、ベアーズファンに思い出させるものだった。
単純に、ファンはムーアのような選手にもっとボールが渡るのを見たいのだ。ウィリアムズはその期待に応えようと試みたが、インターセプトを喫し、終盤のドライブを阻止され、ベアーズはフィールドゴールに甘んじる結果となった。
ウィリアムズは「(ムーアに)ボールを渡そうとしたんだけど、あと少し内側に投げて、彼にもうちょっと時間を与えていれば、そのプレーを成功させていたかもしれない」と振り返り、こうつけ加えた。
「だから、すぐにそういうプレーを実行できるように、そういうプレーを決められるようにしていくつもりだ」
まだシーズンが始まって2週間しか経っていないため、楽観的なままでいるのが賢明だが、ベアーズは良い結果を出し始める必要があることを理解している。また、プレーを延長させ、ベアーズを生き延びさせようと全力を尽す一方で、時にはチームに損害をもたらした新人クオーターバックのウィリアムズを批判しても、誰のためにもならないことも分かっている。
ムーアは「彼がイライラして、無理にプレーしようとしないように、物事を安定させておきたい。彼は実際には(イライラして)無理にプレーしようしたわけではなく、ただ自分らしくプレーしていただけだ。それが彼に求められるすべてだよ」とコメント。
今週末、ベアーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のもう1つのチームであるインディアナポリス・コルツの本拠地に乗り込み、巻き返しを図る。ベアーズはもっと良い結果を望んでおり、それに伴ってフラストレーションも少なくなることを期待している。
【KO】