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今季中に再び先発すると見込まれるパンサーズQBヤング

2024年09月23日(月) 12:15


カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【AP Photo/John Locher】

NFLはブライス・ヤングがカロライナ・パンサーズの先発クオーターバック(QB)を務める姿を見納めたわけではない。実際、シーズン第2週にロサンゼルス・チャージャーズに敗れた後にヤングがベンチに下げられたことは、どちらかと言えば一時的な休息と考えるべきだと関係者は話している。

この1週間は、キャリア通算で18試合しか先発していない2023年ドラフト全体1位指名選手をベンチに下げたパンサーズにとって、波乱に満ちたものだった。現地22日(日)に敵地で行われたラスベガス・レイダース戦では、ベテランのアンディー・ダルトンが先発を務めている。キャリア通算で164試合目の先発出場を果たしたダルトンは、パンサーズに36対22の勝利をもたらした。

ヤングをベンチに下げる決断について説明する中で、ヘッドコーチ(HC)デイブ・カナルスは先週月曜日に「これが自分たちのプレースタイルで一歩前進し、今週、本当に優秀なレイダースチームと競り合うチャンスを与えてくれると感じた」と報道陣に話していた。

ヤングがベンチに下げられた理由の一部は、成長を重視する組織においては誰もが責任を持たなければならないという考え方にある。特にクオーターバックについてはそうだ。ヤングが成長していなければ、現時点での解決策はダルトンだと見なされる。

しかし、情報筋によると、ヤングは再び先発になると考えられており、その際には、今回の休みがヤングにとってプラスに働くと見られているとのこと。

カナルスHCはヤングが再びプレーする時期や、ダルトンがどれくらい先発するかについて具体的には説明しなかったが、現在の状態はヤングにとって小休止であり、シーズンを通して続くものではないと情報筋は明かしている。つまり、深呼吸して物事をゆっくりと進め、ストレスを解消し、観察することで学ぶための時間ということだ。

2023年ドラフトでほとんどのチームからトップのクオーターバックだと見なされていたヤングは、先発した試合で2勝16敗となっており、パス成功率はわずか59%で、タッチダウン数よりもインターセプト数の方が多い。パンサーズのオフェンスは停滞しているように見え、最初の2試合におけるパスヤード(245ヤード)ではリーグで最下位となっていた。

2023年のドラフト前プロセス全体を通じて、処理能力を含むさまざまなスキルを評価されていたヤングは、トップQBと呼ばれるようになっていた。しかし、それはNFLのフィールドでは実現していない。

ヤングのことをよく観察してきた人々によると、ヤングはボールを保持し、パスを遠くに投げることに消極的で、決断をためらっているように見えるという。ヤングのことを徹底的に研究してきた人からすると、ヤングは圧倒されているように見えるのだ。

だからこそ、一歩下がってバックアップとして過ごすことが最善策だと判断された。パンサーズは現在もヤングが先発を務められると信じており、ドラフトしたときに期待した通りの選手になると考えている。しかし、先発としての地位を確立するまでの道のりは必ずしも一直線ではない。NFLには、真のスターターになるまでに時間がかかった選手の例が数多く存在する。

ジョーダン・ラブ(グリーンベイ・パッカーズ)やサム・ダーノルド(ミネソタ・バイキングス)、2022年シーズンをパンサーズの先発として迎えたものの、その後にカットされたベイカー・メイフィールド(タンパベイ・バッカニアーズ)などが、今日のNFLにおけるその例として挙げられる。

ヤングのような才能ある選手がベンチに下げられると、他チームはトレードの可能性について問い合わせをするものだ。実際、関心が寄せられることは予想される。とはいえ、カナルスHCは水曜日に「それは真剣に検討していることではない」と述べ、ヤングをトレードする計画はないと明言した。

情報筋によると、ヤングは組織内で降格を冷静に受け止めたという。もちろん、ヤングは失望し、フラストレーションを感じたはずだが、仕事に戻り、ダルトンの準備を手伝い、スカウトチームのQBとして活動した。ヤングはスカウトチームで自由にプレーしており、フィールドに戻ったときに最終的にそのようにできることが期待されている。

ダルトンは「ブライスは素晴らしい」と語り、「誰にとってもきつい状況だ。俺は両方の立場を経験しているから、違った視点を持っている。きついけど、成長するために集中できる小さなことを見つけて、自分にできることを続けていくしかない」と続けた。

【RA】