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パンサーズ戦でレイダースの選手は「ビジネス的な判断」を下したとピアースHC

2024年09月23日(月) 23:38


ラスベガス・レイダースのヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアース【AP Photo/John Locher】

ボルティモア・レイブンズ戦で驚くべき逆転勝利を収めた後、1勝も挙げられない状態で先発クオーターバック(QB)をベンチに下げたカロライナ・パンサーズとのホーム初戦に向けて本拠地に戻ってきたラスベガス・レイダースには、現地22日(日)に成績を2勝1敗とする絶好のチャンスが訪れていた。

しかし、ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアース率いるチームは“ブラックホール”の愛称で親しまれるファンの前で大失態を犯している。

レイダースは3クオーターを通してわずか7点しか挙げられなかった一方で、これまで低迷していたパンサーズがQBアンディー・ダルトンの指揮下で第4クオーター開始までに26点のリードを築くのを許した。レイダースは最終的に今季初のアレジアント・スタジアムでの試合に36対22で敗れ、戦績を1勝2敗としている。

日曜日に観客からブーイングを浴びた後、ピアースHCはチームのパフォーマンスに満足していない様子を見せた。

チーム公式記録によると、ピアースHCは「私たちは完膚なきまでにやられた」と報道陣に述べたという。「パッドをつけて、そうだな、スレッドに乗らないと。ほとんどのメンバーが戻ってきていて、同じテクニックと同じコーチで、スキームが変わったわけでもないのだから、明らかに私たちはもっと良い指導をし、選手たちに厳しく接しなければならない。選手たちも厳しい指導を受け入れなければならない。これまでは攻守両面でそれが見られなかったからね。ランプレーを実行する機会があったのに、できなかった。まったくできなかった。何度も試みたのに。私でもブーイングしていただろう。攻撃でも守備でも、前線で十分な仕事ができていなかった。足りなかったんだ」

ダルトンはレイダース守備陣を相手に、1試合で300パスヤード以上と3回のタッチダウンパスを記録した今季初のクオーターバックとなった。レイダースはランニングバック(RB)チュバ・フバードやワイドレシーバー(WR)ディオンテ・ジョンソンといった選手にキャリア最高のパフォーマンスを許している。最初の2試合で合計352ヤードしか稼いでいなかったパンサーズは、レイダース戦で437ヤードを獲得した。

攻撃面でも精彩を欠いていたレイダースは、11回中3回しかサードダウンコンバージョンを成功させられず、12回のポゼッションで3回しか得点できなかった。ピアースHCが当然のことながら指摘したランプレーでは、16回のキャリーで55ヤードしか獲得できていない。試合が手に負えない状況になったため、QBガードナー・ミンシューは第4クオーターにエイダン・オコンネルと交代することになった。

ピアースHCはレイダースの全般的なパフォーマンスに不満を抱いているが、特にチームのリーダーシップに対して強い批判をしている。

「試合が進むにつれて、チームの問題ではないと思うようになった」と述べたピアースHCは「間違いなく、ビジネス的な判断をした個人がいたと思うし、私たちも今後、ビジネス的な判断を下すことになるだろう」と続けた。

また、今回の敗北から得られるポジティブな要素はあるかと尋ねられたピアースHCは「何もない」と即答している。

レイダースのロッカールームのリーダーたちはピアースHCが誰のことを話していたのか分かっていない様子だったが、日曜日のパフォーマンスが十分ではなかったというヘッドコーチの意見には同意した。

レイダースのディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーは『ESPN』に「自分自身を見つめ直さなきゃいけない人がたくさんいる」とコメント。「誰もが成長し続けないといけない。世界の終わりというわけではないけど、目を覚ますきっかけにはなった。分かるだろ? もっと成長しないといけない。以上。単純な話さ」

「分からない。いろいろなことがある。映像を見ないと。とにかく不十分だったし、良くない負け方をした。つまり、ひどかった。最高のプレーができなかった」

レイダースは次の日曜日に、似たような状況にあるチームと対戦する予定だ。シーズン第3週にホームで驚くべき敗北を喫して1勝2敗となったクリーブランド・ブラウンズとの試合で、立て直すことを目指しているレイダースは、シーズン第4週により良い結果をファンに届け、本来の調子を取り戻したいと考えている。

「今日は私たち全員にとって良くなかったと思う。レイダースにとって悪い日だった」とピアースHCは結論づけた。

【RA】