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元QBブレット・ファーブがパーキンソン病を公表

2024年09月25日(水) 10:53


ブレッド・ファーブ【Allen Kee via AP】

現地24日(火)、かつてNFLのクオーターバック(QB)として活躍していたブレット・ファーブが議会の委員会で、パーキンソン病と診断されたことを公表した。

ファーブはミシシッピ州における福祉資金の不正使用疑惑に関する証言の一環としてこのことを明らかにした。ファーブは刑事告発を受けておらず、すでに州の福祉プログラムから支払われた講演料の約100万ドル(約1億4,321万円)を返還している。また、ファーブは今回の件に関連するバイオテクノロジー企業への投資家でもあった。そのバイオテクノロジー企業は脳しんとうの治療薬を開発していると述べている。

かつてのスター選手であるファーブは委員会で、「他の人々の助けになると思っていた画期的な脳しんとう治療薬を開発していると信じていた」会社への投資に失敗したと語った。

「私にはもう手遅れだが――私は最近、パーキンソン病と診断されて――これは私にとって非常に大事な問題でもあることはご理解いただけると思う」とファーブは話している。

パーキンソン病の原因は不明で、ファーブの病気がフットボールキャリアや頭部外傷と関連しているかどうかは明らかになっていない。ファーブは2022年に、20年にわたるNFLキャリアで“何千回もの”脳しんとうを経験したと推定していると語っていた。

ファーブは共和党主導の米下院歳入委員会の公聴会に出席し、不正を防止するための連邦福祉制度の改革を提唱した。

「私と家族がこの3年間で直面した困難は、ミシシッピ州の特定の政府関係者が連邦のTANF資金を不正や乱用から保護することができず、その責任を私に不当に押し付けようとしたことから生じた。それは私の名声を傷つけ、フットボールキャリアで直面したどんなことよりもつらいものだった」とファーブはコメントしている。

共和党下院議員はファーブや他の関係者が関与するミシシッピ州の福祉資金不正使用スキャンダルが、連邦政府の貧困家庭一時扶助(TANF)プログラムの抜本的な見直しが必要であることを示していると述べた。

ファーブは自分が受け取った報酬が福祉資金から出ていることを知らなかったと述べ、自身の慈善団体を通じて故郷のミシシッピ州や、キャリアの大部分をすごしたグリーンベイ・パッカーズの本拠地であるウィスコンシン州の貧しい子どもたちに数百万ドルを提供してきたことを強調した。

【RA】