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3勝0敗のスタートを切るも「われわれはもっと良くなれる」とシーホークスHCマクドナルド

2024年09月25日(水) 12:21


シアトル・シーホークスのマイク・マクドナルド【NFL】

シアトル・シーホークスのヘッドコーチ(HC)に就任して1年目を迎えているマイク・マクドナルドは現在、うらやましい立場にいる。そのコーチングキャリアを無敗でスタートさせながら、チームには到達すべきさらなる高みがまだあると確信しているのだ。

シーホークスは2020年以来となる3勝0敗のスタートを切った。3勝0敗でスタートした過去5回のシーズンで、シーホークスはいずれもプレーオフ進出を達成。また、マクドナルドHCはシーホークス史上初の、3勝0敗で任期をスタートしたヘッドコーチとなった。

シーホークスの公式サイトによると、マクドナルドHCは「われわれはこれまでの各試合でしっかり勝ち切るだけのプレーができていて、とてもいい位置にいる」と述べ、こう続けたという。

「映像には素晴らしいプレーがたくさん映っているが、われわれはまだこのチームの初期段階にあり、これからどんなチームになるのか、というところにいる。選手たちもそのことを理解している。映像を見れば、どこを改善すべきかがはっきりと分かるし、自分たちが改善する絶好のチャンスもある。メッセージは“今あるこのチャンスを最大限に生かそう”だ。自分たちがどんなチームなのか、1週間を通してどのようにチームを成長させていくのか、どのように準備していくのかなど、われわれには学べる機会がたくさんある。われわれはもっと良くなれる。シーズンはまだ始まったばかりで、とてもいい位置にいる。もちろん、逆の状況よりはずっといいし、だから興奮している。だが、このフットボールチームがどこへ向かうべきかという緊迫感も同時に感じている」

シーホークスは1979年のピッツバーグ・スティーラーズ以来となる、シーズン最初の3試合で3勝0敗を達成し、かつ各試合で150ヤード未満のパスヤードしか許さなかったチームとなった(1979年のスティーラーズは12勝4敗でシーズンを終え、第14回スーパーボウルを制している)。マクドナルドHC率いるシーホークス守備陣は1プレーあたりわずか3.9ヤードしか許していない。

オフェンス面では、今シーズンにオフェンシブライン(OL)が時折苦戦する中でも、クオーターバック(QB)ジーノ・スミスが良いパフォーマンスを披露。3週間で3回のインターセプト——そのうち2回は現地22日(日)に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦で、パスがティップされたことによる——を喫した一方で、スミスは特にプレッシャーを受けた場面で素晴らしいパスを数多く成功させ、チームを勝利に導いている。今後数週間でオフェンシブラインがかみ合い、もう少しプロテクションが改善されれば、シーホークスの攻撃陣がさらに成長する可能性もある。

ただし、シーホークスがシーズン最初の3試合で対戦した相手は、決して強敵ではなかったことに注意しなければならない。シーズン第1週は新人QBボー・ニックスがキャリア初先発を務めたデンバー・ブロンコスと対峙し、第2週にはニューイングランド・ペイトリオッツに対してかろうじて勝利を収め、第3週ではQBトゥア・タゴヴァイロア不在のドルフィンズを圧倒した。とは言え、実力が劣るチームなら、そのどれかの試合でつまずいてもおかしくなかった。マクドナルドHCが率いるシーホークスは、そうならなかったのだ。

シーズン第4週では、これまでで最も厳しい試練が待っている。シーホークスは次のマンデーナイトにデトロイト・ライオンズと敵地で対戦。シーホークスは過去2年の敵地デトロイトでの試合も含め、ライオンズとの対戦で6連勝中だ。

【KO】