カウボーイズの今季スタートは「とても謙虚にさせられるもの」とLBパーソンズ
2024年09月25日(水) 15:39ダラス・カウボーイズのシーズンが一変し、ホームでの2連敗によってカウボーイズファンはパニックに陥っている。
カウボーイズがホームゲームで連敗したことだけが問題なのではなく、その負け方も問題だった。昨シーズンのプレーオフでグリーンベイ・パッカーズに大敗した時のように、ディフェンスが完全に崩壊してしまったのだ。今シーズンのクリーブランド・ブラウンズのオフェンスの出来を見れば、シーズン第1週のアウェーでの勝利もあまり印象的ではなくなっている。
現地22日(日)には、ボルティモア・レイブンズのクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンやランニングバック(RB)デリック・ヘンリーらが、守備コーディネーター(DC)マイク・ジマーが率いるカウボーイズディフェンスを崩壊させ、274ヤードものランをマーク。これはカウボーイズが最後にレイブンズと対戦したとき(2020年シーズン第13週)以降で、許した最多のランヤードとなっている。
カウボーイズのトップディフェンダーである、ラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは、自身のポッドキャスト『The Edge(ジ・エッジ)』の最新エピソードで、チームのシーズン序盤の不調について振り返った。
『The Dallas Morning News(ダラス・モーニング・ニュース)』によると、パーソンズは「シーズンのスタートはとても謙虚にさせられるものだって言える」と語り、こう続けたという。
「俺たちは素晴らしいスタートを切れず、ベストな状況を作れなかったことで、結果が出せなかった。それでも、全員がまだ頑張っているし、マイク・ジマーもいるから、俺はまだ前向きだって言える。俺たちはもっと良くなっていく。学び続けるし、成長し続けるつもりだ」
レイブンズはパーソンズを巧みに抑え込む見事な仕事をした。たびたびパーソンズをリードディフェンダーに設定し、カウボーイズのベストプレーヤーであるパーソンズが誰を攻めても確実にミスを犯すようにしたのだ。カウボーイズの守備陣の残りのメンバーが改善できなければ、同じようにカウボーイズを苦しめるチームが今後ますます増えるだろう。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、今シーズン、カウボーイズに対する相手オフェンスのランプレーの割合はリーグ最高の51%となっており、これは予想よりも11.4%高い数値(NFLで4番目に高い数値)だという。また、カウボーイズの守備陣はデザインされたランプレーに対してリーグで最も高い54.4%の成功率と、プラス24.3のラッシング追加予想得点(EPA)を許しており、これは次点のチーム(ロサンゼルス・ラムズ、プラス6.1)の3倍以上となっている。
カウボーイズでは悪いプレーが連鎖しており、カウボーイズの守備陣はレイブンズ戦で、シーズン第1週と第2週の合計(15回)を上回る、合計17回のタックルミスを犯してしまった。また、カウボーイズはタックルミスによって158ヤードを許しており、これは今シーズンのどのディフェンスよりも1試合あたりのヤード数が多い。
パーソンズは「今シーズンのスタートは素晴らしいものではなかったけど、さっきも言ったように、謙虚にさせられるものだ。これは俺たちにとっての試練。試練がなければ、何も証明できないからね。俺はまだスーパーボウルチャンピオンになる夢を持っている。今年、できる限りのところまで進んで、もちろん、スーパーボウルに到達するっていう夢と目標は変わらない」とコメント。
カウボーイズがロンバルディトロフィー獲得への望みをつなぎとめたいのであれば、木曜夜にメットライフ・スタジアムで行われるニューヨーク・ジャイアンツとの試合を皮切りに、守備陣が状況を好転させなければならない。
【KO】