ベンガルズCBテイラー・ブリット、コマンダースに対する「大学レベルのオフェンス」発言に後悔なし
2024年09月25日(水) 16:04予想通り、シンシナティ・ベンガルズのコーナーバック(CB)キャム・テイラー・ブリットが先週にワシントン・コマンダースに対して“いい感じの大学レベルのオフェンス”と発言したことは物議を醸した。
ベンガルズが現地23日(月)夜にクリフ・キングスベリーOC(攻撃コーディネーター)が指揮を執るコマンダースに38対33で敗れた後も、テイラー・ブリットは自身の発言に後悔はないと述べている。
『Cincinnati Enquirer(シンシナティ・エンクワイヤラー)』によると、テイラー・ブリットは「後悔はしていない。あの発言に悪意はなかった。実際よりも大げさに取り上げられてしまったんだ。もちろん、発言を撤回してもいい。今日の試合で負けたしね」と語ったという。
新人クオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズに関するテイラー・ブリットの発言に悪意がなかったということには同意できる。テイラー・ブリットは単純に、シーズン最初の2週間でコマンダース攻撃陣を観察して感じたことを述べただけだった。
月曜夜、本領を発揮してベンガルズに猛攻を仕掛けたダニエルズは、素晴らしい判断でドライブを持続させ、自分の脚を使うタイミングも心得ていた。ダン・クインHC(ヘッドコーチ)はシーズン序盤にダニエルズがすぐにポケットを離れてしまうことを嘆いていたが、今回の試合でその点を克服したダニエルズは、腕を使ってプレーを続行させた上で、脚力も駆使していた。
キングスベリーOCがベンガルズ戦で素晴らしい采配を振ったことは称賛に値する。キングスベリーOCはルイジアナ州立大学(LSU)出身の新人QBであるダニエルズにベンガルズ守備陣への対策を常に示し、ディープパスを用いて選択肢を広げることにも成功した。
2週連続で、コマンダースのオフェンスはパントを蹴ることも、ターンオーバーすることもなかった。
テイラー・ブリットの発言が悪意から発せられたものではなかったとしても、それが彼の手に負えないほど大きな問題に発展するのは予測できたはずだ。だからこそ、私たちは毎週のように、当たり障りのない決まり文句を聞かされることになる。現役選手が率直であることには何のメリットもないのだ。
試合後、ベンガルズのザック・テイラーHCはテイラー・ブリットの発言に異議を唱えた。
「それは私たちのやり方ではない」と述べたテイラーHCは「私たちは自分たちのチームのことも、他チームのことも称賛する。ああいう批判はしない。あのチームは2週間もパントをしていない」と続けている。
テイラーHCはかつてチームに所属していたランニングバック(RB)ジョー・ミクソンやワイドレシーバー(WR)タイラー・ボイドがそう遠くない過去に行った発言を含め、チームの選手たちの過去の言動を無視していると言えよう。しかし、その記録を残しておく必要がある人はいないはずだ。
この2週間、テイラー・ブリットは掲示板のネタとして使えるような興味深い発言をすることで、シンシナティのロッカールームを盛り上げてきた。とはいえ、ベンガルズが0勝3敗のスタートを切っていることを踏まえると、また退屈な決まり文句だけが語られるようになる可能性が高い。
【RA】