古巣ベンガルズ相手に復活劇の継続を試みるパンサーズの新先発QBダルトン
2024年09月26日(木) 16:08カロライナ・パンサーズのベテランのクオーターバック(QB)アンディ・ダルトンがNFL界に衝撃を与える驚異的なパフォーマンスを披露しており、復活の兆しが見えている。
ダルトンの復活は、古巣との“再会ツアー”にちょうど間に合う形で起ころうとしている。
“復讐ツアー”と銘打った方がはるかに盛り上がりそうだが、それは“レッドライフル”ことダルトンのスタイルではない。ダルトンはシーズン第4週に、かつて9シーズンにわたって率いたシンシナティ・ベンガルズとの対戦に臨む。
『The Charlotte Observer(ザ・シャーロット・オブザーバー)』のマイク・ケイによると、ダルトンは現地25日(水)に「彼らと再会して、話をするのが楽しみだ」と語り、こうつけ加えたという。「スケジュールにシンシー(ベンガルズ)があると分かると--去年を除いて毎年対戦してきた--彼らと対戦できる機会はいつも楽しみなんだ」
ベンチに下げられた2023年ドラフト全体1位指名のQBブライス・ヤングの代役を務めた36歳のダルトンは先週、ラスベガス・レイダースを相手に驚くべき番狂わせを演じてパンサーズを今季初勝利に導いており、今度の日曜日には古巣との対戦に臨む。パンサーズの先発クオーターバックとして初勝利を収めたダルトンは、2011年から2019年までに合計70勝を挙げた古巣ベンガルズとの“ビッグキャット対決”で、引き続き先発を務める予定だ。
ダルトンがベンガルズで過ごした最後のシーズンは、ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーの就任1年目だった。そのシーズンを0勝11敗でスタートしたベンガルズは、2勝14敗で終えており、ダルトンは途中でベンチに降格。最後には復帰してシーズンを締めくくったものの、ダルトンにとっては決して素晴らしい退場とは言えなかった。しかし、そこには敵意に駆られた感情はまったくない。
ダルトンは前へ進んだ。何度も前に進み続けた。
“赤毛のライフルマン”ことダルトンは、ベンガルズを離れた後にダラス・カウボーイズ、シカゴ・ベアーズ、ニューオーリンズ・セインツでプレーし、2023年にカロライナ・パンサーズに加入。
ダルトンは日曜日に、ベンガルズとの試合への4度目の先発出場を果たす見込みだ。これまでの先発3試合では2勝1敗、403ヤード、タッチダウン4回、インターセプトなしという成績を残している。ダルトンが2011年NFLドラフトの2巡目で自身を指名したベンガルズと最後に対戦したのは、2022年シーズン第6週だ。この試合ではセインツの先発として出場し、30対26で敗れている。
現在、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区の別のチームに所属するダルトンは、レイダース戦で319パスヤード、タッチダウンパス3回をマークし、2024年シーズンでNFL屈指のクオーターバックに数えられるパフォーマンスを披露したばかりだ。
ベンガルズの0勝3敗というスタートは、ダルトンがクイーンシティで最後に過ごしたシーズン以来の最悪の成績となっている。しかし、ダルトンはまだ白星を挙げていないベンガルズを楽な相手とは一切見ていない。
ダルトンは「素晴らしいチームだ。戦績は彼らの実力を正確に示しているわけじゃない。あのチームにどんな選手がいるのか、これまでどれだけ成功を収めてきたのかはみんなが知っている。だから、彼らを軽く見ることはできない」とコメント。
今後も先発の座を維持すれば、ダルトンは今シーズン中にこれまで所属したすべての古巣のチームと対戦することになる。
パンサーズはシーズン第5週にベアーズと対戦するために遠征し、第9週にはセインツをホームで迎え撃ち、第15週にはカウボーイズとホームで対戦する予定だ。
これまで在籍してきたすべてのチームで先発とバックアップの両方を経験してきたダルトン。パンサーズで再びQB1に返り咲いたダルトンは、シーズン第3週の見事なパフォーマンスに続き、今度は10年近くにわたってホームと呼んだベンガルズを相手に、さらに良い結果を出せるよう目指している。
【KO】