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「自分の出番は必ず来る」とスロースタートにも動じないレイブンズTEアンドリュース

2024年09月27日(金) 14:28


ボルティモア・レイブンズのマーク・アンドリュース【AP Photo/Nick Wass】

今シーズンにスロータートを切っている実力派タイトエンド(TE)は、カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシーだけではない。

ボルティモア・レイブンズのTEマーク・アンドリュースはプロボウルに3度選ばれている選手だが、今季は3試合を終えた時点でキャッチ6回、65ヤードと低調な成績にとどまり、タッチダウンキャッチはゼロ。シーズン第3週のダラス・カウボーイズ戦でチームは勝利を収めたものの、アンドリュース自身はターゲット1回、キャッチゼロという結果に終わった。レギュラーシーズン76試合連続でキャッチを記録していたアンドリュースにとって、キャッチゼロの試合はこれが初めてであり、レイブンズオフェンスのスナップには3分の1しか参加していない。

それでも、アンドリュースは自信を失っていないようだ。現地26日(木)、29歳のタイトエンドは自分の出番はこれからだと語った。

「自分の出番は必ず来る」とアンドリュースはチームの公式サイトで述べている。

アンドリュースは昨年のシーズン第11週に足と足首に重傷を負い、チーフスとのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームまで復帰できなかった。さらに、8月には「深刻な出来事だった」と振り返る交通事故にも巻き込まれている。

とはいえ、今シーズンにアンドリュースが故障者リザーブ(IR)に登録されたことはなく、本人も体調に問題はないと明言している。

「体調は万全だ。俺の動きは映像で見てもらった通り。多くの部分がこれまで以上に良くなっていると思う」とアンドリュースは言う。

「もちろん、違う部分もある。去年とは違うチームだけど、調子はすごく良いし、自分の速さや強さも維持できている」

「俺は今までと同じプレーヤーだ。ただ、ボールが自分に回ってきていないだけ」

レイブンズの最初の2試合では、アンドリュースは開幕戦に先発し、いずれの試合も60%以上のスナップに参加するなど、より多くの出場機会を得ていた。今週初めにレイブンズのヘッドコーチ(HC)ジョン・ハーボーは、シーズン第3週でアンドリュースの出番が少なかった理由について、45回のランに対してパスが15回しかなかったことを挙げ、より大柄な選手を起用するランプレーを重視したと説明している。ハーボーHCはまた、アンドリュースのブロッキングを称賛し、第1クオーターでクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンが決めたラッシングタッチダウンに貢献した点を評価した。

今季に8回のキャッチで69ヤードしか記録していないケルシーと同様に、ファンタジーフットボールでアンドリュースを起用しているファンは、ハーボーHCの説明に納得していないかもしれない。しかし、アンドリュースにとってそれは些細な問題のようだ。

「ファンタジーフットボールで選んでくれるのはうれしいけど、彼らはこのチーム内で何が起きているのか、俺たちがどんなことに取り組んでいるかは知らない」とアンドリュースは話している。

「彼らはすべてのプレーで俺がどう動いているかを見ているわけじゃないし、俺がどれだけ努力しているかも知らない。そのうちチャンスは必ず訪れると思っている」

現在、アンドリュースはターゲット数でTEアイザイア・ライクリーに次いでチーム内5位につけている。ライクリーは昨シーズン、アンドリュースが負傷している間にレシーバーとして頭角を現し、2024年も引き続き相手に脅威を与える役割を担っている。また、レイブンズは過去2試合でランニングバック(RB)デリック・ヘンリーを多用しており、合計43回のキャリーを記録している。

この状況でも、アンドリュースは、2019年から2023年までの5年間で10試合以上を欠場しながらも、シーズンあたり平均69回のキャッチ、861ヤード、7回のタッチダウンを記録した自分が、今後もチームの重要なレシービングターゲットとして活躍できると信じている。

「もちろん、ボールを回してほしいし、このチームが勝つために貢献したい。でも、今はチャンスが必ず来ると信じて、できることをやるしかない」とアンドリュースは述べている。

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