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ドルフィンズ、タイタンズ戦ではQBハントリーを先発に起用

2024年09月29日(日) 11:18


タイラー・ハントリー【Alika Jenner via AP】

現地30日(月)、マイアミ・ドルフィンズは3週間で3人目の先発クオーターバック(QB)を起用する。

QBスカイラー・トンプソンが肋骨のケガを治療しているため、テネシー・タイタンズ戦ではタイラー・ハントリーを先発させるとドルフィンズのヘッドコーチ(HC)マイク・マクダニエルが土曜日に発表した。ハントリーのバックアップはティム・ボイルが務める。

マクダニエルHCは「週の序盤だったと思うが、皆さんと最後にお会いした数時間後に、スヌープ(ハントリーの愛称)を先発させる方向に動き出し、彼が先発を務めることになった」と述べ、こう続けた。

「それは、スカイラーがどのように関与するかを見定め、彼のプレーする能力に基づいて何を評価しようとしているかを考慮して決まったことだ。彼が緊急時の3番手として考慮される可能性があることは明らかになっていたが、私たちは月曜日にスヌープを先発とし、ボイルを控えとするつもりだ」

ドルフィンズはトゥア・タゴヴァイロアが再び脳しんとうを起こしたことを受け、ボルティモア・レイブンズの練習生だったハントリーと契約。その後の数週間をマクダニエルHCのシステムに慣れるために費やしたハントリーは、フランチャイズQBを失ってから苦戦を強いられているオフェンスを引き継ぐことになった。

先週日曜日に行われた試合で先発したトンプソンは、第3クオーターにシアトル・シーホークスのラインバッカー(LB)タイレル・ドッドソンから強烈なサックをくらったことで途中交代を余儀なくされた。トンプソンは次の攻撃で復帰したものの、またしてもヒットを受けてそのまま退場している。その後はボイルが出場したが、控えとして活躍することはほぼできず、ドルフィンズはシーホークスに24対3で敗れた。

ハントリーはシーズン第2週に実施されたサーズデーナイトフットボールの第3クオーター終盤にタゴヴァイロアが負傷してからわずか3得点しか挙げていないドルフィンズ攻撃陣を引き継ぐことになる。ベテランのハントリーが持つ機動力は、スピードを重視するシステムに新たな活力をもたらすだろう。また、それによってドルフィンズが今季序盤に苦しんでいるパスプロテクションの問題を回避できる可能性もある。マクダニエルHCは土曜日にレフトタックル(LT)テロン・アームステッドも除外したため、その問題はさらに深刻化する可能性がある状態だ。

「私は常に足を使うクオーターバックを高く評価してきた」とマクダニエルHCは述べている。

「それは絶対的な利点だと思うし、競争面の強みだ。プレーを成功させる能力というのは広範で包括的な言葉であり、それはさまざまな方法で実現できる。私が期待しているのは、彼がさまざまな方法でプレーを展開するのに慣れること。最も重要なのは、彼がオフェンスの枠組みの中で自分のスキルを活用できること、そして、そこでは個々の選手が自分の役割を果たすことが重要であり、今週それを実現させるために何をするのが最善かを理解することだ」

「彼が走れることは誰もが知っている。彼がパスを投げられることもみんな分かっていると思う。彼はその両方に長けている。つまり、彼が試合に出て、11分の1の役割を果たすことを期待している」

最後に先発したのは約9カ月前にレイブンズの一員として出場したレギュラーシーズン最終戦だが、26歳のハントリーには大舞台での経験が豊富にあり、リリーフとして大きな成功を収めてきた。

2022年シーズン終盤にラマー・ジャクソンが負傷した後、レイブンズの救世主となったハントリーは、重要な3試合で勝利をもたらし、レイブンズをポストシーズンに導いた。唯一、先発したプレーオフゲームで、ハントリーはパス29回中17回を成功させて226ヤード、タッチダウン2回、インターセプト1回と健闘したが、レイブンズは最終的に敵地で臨んだシンシナティ・ベンガルズ戦に1スコア差で敗れている。

次の試合は南フロリダ出身のハントリーにとって、ある意味でホームゲームのようなものになるはずだ。ドルフィンズのオフェンスには、ハントリーが魔法のような夜を過ごすのに役立つ武器が豊富にそろっている。ハントリーが素早いパスゲームでタイリーク・ヒルやジェイレン・ワドルといったスピードのあるワイドレシーバー(WR)をうまく活用すれば、タゴヴァイロアがスターダムにのし上がるために利用したような戦術を展開できるだろう。

ドルフィンズ(1勝2敗)はマンデーナイトのダブルヘッダーの一環として、アメリカ東部時間19時30分【日本時間10月1日(火)8時30分】からタイタンズ(0勝3敗)を迎え撃つ予定だ。

【RA】