完全復活したジミー・グラハム
2016年11月10日(木) 12:03トレードされた選手が移籍先で活躍できるようになるには時間を要する。
第9週のマンデーナイトフットボールとして行われたバッファロー・ビルズ対シアトル・シーホークス戦では、ビルズが昨シーズンに獲得したランニングバック(RB)ルショーン・マッコイがMVPレベルの活躍を見せる一方で、シーホークスのタイトエンド(TE)ジミー・グラハムも移籍後19試合目で、これ以上ない圧倒的なパフォーマンスを披露してコーチ陣の期待に応えている。
グラハムはビルズ戦でレシーブ8回、103ヤード、2タッチダウンをマークし、特に2度も片手でボールをキャッチしてタッチダウンを決める姿は圧巻であった。元ニューオーリンズ・セインツのスターであるグラハムは、未だに特殊なTEとして活躍できることをリーグに証明してくれた。
グラハムは試合後、『ESPN』のシェイル・カパディアに対して「オレがまたこれだけ活躍できると思ってなかった人も多いと思う。その分嬉しい。大勢の人はオレが昔みたいな動けると信じてくれなかった。だから今日みたいな試合ができたのはすごく価値のあることなんだ。このために誰も見ていないところで努力していた」と語った。
チームメイトでクオーターバック(QB)のラッセル・ウィルソンは、グラハムの“カムバック・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー”の受賞を促しているとカパディアは報じている。グラハムについてウィルソンは次のようにコメントしている。
「すべてのプレーのみならず、すべてのキャッチに表れる根気強さ、そして逆境を跳ね返す力に彼の人間性が出ていると思う」
昨シーズンはウィルソンとグラハムの相性が合わないとの指摘があったものの、今季ここまでグラハムよりもレシービングヤードをかせでいるTEはカロライナ・パンサーズのグレッグ・オルセンのみだ。
まだまだ問題をかかえるシーホークス攻撃陣だが、グラハムの活躍は今後さらに重要性が増していくと考えていいだろう。