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1勝3敗スタートもQB変更はまったく考えていないとペイトリオッツHCメイヨ

2024年10月04日(金) 11:32


ニューイングランド・ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ジェロッド・メイヨ【AP Photo/Godofredo A. Vasquez】

開幕から1カ月が経過した時点でニューイングランド・ペイトリオッツは1勝3敗であり、NFLでワーストのチームの1つとなっている。

試合平均トータルヤード、および試合平均パスヤードで最下位となっているペイトリオッツは、得点でも32チーム中31位であり、唯一その後塵を拝するマイアミ・ドルフィンズとシーズン第5週に対戦している。

こういった状況だと、クオーターバックの交代が予想されるものだ。しかし、ペイトリオッツは違う。ペイトリオッツは4月に行われたドラフトで、全体3位指名権を使ってクオーターバック(QB)ドレイク・メイを指名した。それは、長い準備期間を想定しての動きであって、10月の始動を予定していたわけではない。

現地2日(水)、ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)であるジェロッド・メイヨは報道陣に対し「それについてはまったく考えていない」とコメント。

「ジャコビー(ブリセット)がわれわれの先発だ。彼が今週の、われわれの先発クオーターバックだ。ジャコビーはタフなところを何度も見せてきたと思う。振り返ってみて、映像を見てさえ、平均的な選手ならば立ち上がれないような場面があった。彼はそういうときにもよくやっていた」

映像についてのメイヨHCの発言はウソではない。ブリセットはNFLでおそらく最も弱いオフェンシブラインの後ろで投球してきた。ペイトリオッツのオフェンシブラインは今季4週を通じてNFLで2番目に多いサック17回を許し、QBプレッシャー率(47.4%)は最も高く、相手ディフェンスに打ちのめされることが多かった。サイドラインに下がった方がよいと思えるほどのヒットを受けたことも1度ではないが、気骨あるベテランはそれを耐え抜いている。

さらに悪いことに、ペイトリオッツはチームでベストのオフェンシブラインマンであるセンター(C)デービッド・アンドリュースを肩の負傷で失っており、アンドリュースはシーズン終了につながる手術を要する見込みだ。

水曜日にメイヨHCがはっきりそうと認めたわけではないものの、こういった状況は、どのチームにとっても進んで新人を置きたいものではない。

アンドリュースの負傷と、メイのデプスチャート上の立ち位置の関係を問われたメイヨHCは「これらはそれぞれ独立している事象だと思う」と答えた。

「常に、そこにはベテランセンターがいてほしいものだが、だからと言って、彼らが互いに結びついているわけではない」

両者は無関係だと主張するのは、メイヨHC自身の考えだ。しかし、今メイを投入することが、長期的な成長にとってどれほど悪影響があるかは、天才でなくても分かる。また、メイヨHCは黒星が増えつつあるという点をもってしても、考えを変えようとしていない。

ペイトリオッツはタフなシーズンになりつつあるという事実を受け止めなければならないだろう。彼らにできるのは、ポジティブな結果をもたらすことに期待しつつ、週ごとの改善に集中することだけだ。

「われわれにとって、メンタル的な部分でのタフネスの問題だ。メンタルがタフでなければならない。自分たちの考えに固執せず、チームのベストを引き出していく。私は“何という不幸だ”とか、そういったことを思うような人間ではない。このシーズンを迎えるにあたり、厳しいものになることは分かっていたし、最初の試合でシンシナティを下したときにも、そういう勝ち方という点では、いつまでも続くものでないことは分かっていた」と話すメイヨHCは、次のように続けた。

「とは言え、われわれがうまくやってきたことはあり、特に、最初の2試合を終えたところではそうだった。あの2試合はコンペティティブだった。3試合目はそれほどではなく、前回の試合はあれほどまずかったにもかかわらず、それでもチャンスはあった。今でも、大事なのは決定力なのだと思う」

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