ジェッツへのトレードを望むも他チームにもオープンな姿勢を見せるレイダースWRアダムス
2024年10月04日(金) 11:38もしワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスの願いが叶うなら、彼はニューヨーク・ジェッツの一員となり、友人であり、NFLで4度MVPを受賞したクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースとともにプレーすることになるだろう。
複数の情報筋によれば、現地30日(月)にラスベガス・レイダースに対してトレードの希望を伝えたスター選手であるアダムスは、最も望む行き先としてジェッツを挙げているという。しかし、アダムスはその要求をレイダースに強制しているわけではなく、これは2023年にロジャースがグリーンベイ・パッカーズに対して、ジェッツでしかプレーしないと宣言していた時のようなシナリオとは異なる。
実際、アダムスの考えを知る情報筋によれば、彼は他のチームでプレーすることにも前向きだという。ニューオーリンズ・セインツ、ピッツバーグ・スティーラーズ、ボルティモア・レイブンズ、バッファロー・ビルズ、ダラス・カウボーイズ、さらにはサンフランシスコ・49ersも、プロボウルに6度選ばれているアダムスに興味を示しているか、アダムス自身が移籍したいと考えているチームとして浮上している。
アダムスが他チームでプレーしたいという希望を伝えた月曜日以降に、レイダースは複数のチームと接触している。これらの話し合いは『NFL Media(NFLメディア)』が初めてアダムスのトレード希望を報じた後に加速したが、現時点では具体的な進展はなく、少なくとも来週までにトレードが成立する見込みはないと情報筋は伝えている。
レイダースはアダムスをジェッツにトレードする可能性もあるが、チームは組織にとって最善の決断を下す意向であり、最高の条件を提示したチームと取引することが優先されるという。選手は一般的に、このような状況下では一定の影響力を持つものの、アダムスの場合、トレードを円滑に進めるためには契約の見直しが必要となり、最終的にどのチームに行くかは完全に自身のコントロール下にはない。
また、チーム間でトレードの可能性が話し合われているものの、アダムスのハムストリングのケガがプレー可能な状態にまで回復するまでは、正式なオファーは提示されないと考えられている。アダムスはシーズン第4週のクリーブランド・ブラウンズ戦を欠場しており、情報筋によれば、今週末のデンバー・ブロンコス戦も欠場する見込みだという。もしトレード成立までかなりの時間を要する、あるいは実現しない場合、アダムスは回復次第レイダースでプレーを続けることになるだろう。
レイダースは、2022年にパッカーズからアダムスをトレードで獲得した際に1巡目と2巡目のドラフト指名権を手放しており、今回のトレードでも少なくとも2巡目の指名権を対価として求めている。元オールプロ選手であるアダムスは、現在トレード市場に出ている選手の中で最も注目されている存在だ。
アダムスが望む移籍先には、短期的および長期的な影響が考えられる。たとえば、ジェッツに移籍すればロジャースとの再会が実現するが、その期間がどれほど長く続くかは不透明だ。40歳のロジャースは今シーズン以降もプレーを続ける意向を示しているものの、それも長くはないだろう。一方で、31歳のアダムスはまだ数シーズンにわたり高いレベルでプレーできるという自信を持っている。
現在のアダムスの契約では、2024年のベースサラリーが約1,700万ドル(約24億9,645万円)、1試合あたり約100万ドル(約1億4,685万円)となっている。2025年には3,560万ドル(約52億2,786万円)のサラリーが予定されており、レイダースあるいは次のチームがこの契約を見直す必要が出てくるだろう。
水曜日にアダムスについて尋ねられた際、ヘッドコーチ(HC)アントニオ・ピアースは「デイバンテはハムストリングの問題を抱えており、リハビリ中だ。他のみんなはデンバーに集中している」とコメントした。
ピアースHCはアダムスと頻繁に話していることも明かしたが、その具体的な内容については言及しなかった。
アダムスのトレード希望が報じられて以来、ロジャースは公の場で発言していないものの、アダムスを尊敬していることは過去に何度も明らかにされている。7月にネバダ州サウスレイクタホで開催されたゴルフイベント“American Century Championship(アメリカン・センチュリー・チャンピオンシップ)”の際、ファンのためにゴルフボールにサインをしながら、ロジャースはかつてのチームメイトであるアダムスとの再会について冗談交じりにコメントし、その様子が『Vegas Sports Today(ラスベガス・トゥデイ)』によって公開されている。
「デイバント・アダムスは大好きだ。また一緒にプレーするのが待ちきれない」とロジャースはその時に語っていた。
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