【2016年第10週】レイブンズが2連勝で今季5勝目
2016年11月11日(金) 14:08現地10日(木)、第10週のサーズデイナイトフットボールとなるクリーブランド・レイブンズ対ボルティモア・レイブンズが行われた。第9週にピッツバーグ・スティーラーズを下して勢いに乗るAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区トップのレイブンズは、この日も安定の試合内容を見せ、28対7とブラウンズを圧倒して今季5勝目を挙げている。
両チームとも立ち上がりは攻撃のリズムをつかむことができず、得点するチャンスを作れない。レイブンズは第1クオーター終盤に、ランニングバック(RB)テレンス・ウエストのランなどで敵陣まで前進するも、クオーターバック(QB)ジョー・フラッコがエンドゾーンを狙ったパスをブラウンズのコーナーバック(CB)ブリーアン・ボディー・カルホーンにインターセプトされてしまい、先制点はお預けとなった。
第2クオーターに入って調子を上げたフラッコは、ワイドレシーバー(WR)スティーブ・スミスなどに連続でパスを通して敵陣7ヤードまで侵入。しかし、タッチダウンを決められず、最終的にはフィールドゴールを成功させてレイブンズが先制した。対するブラウンズも直後のドライブでQBコーディ・ケスラーの短いパスをつなぎ、敵陣まで攻め込むと、続けてケスラーからタイトエンド(TE)セス・ディバルブへの25ヤードパスが通ってタッチダウン。これでブラウンズがリードを奪う。その後は、第2クオーター終了直前にフィールドゴールを決めたレイブンズがスコアを7対6として、ブラウンズに1点リードを許したまま前半を折り返した。
レイブンズは後半最初のオフェンスドライブで、WRマイク・ウォレス、ウエスト、スミスなどにフラッコが立て続けにパスを通してエンドゾーン目前までボールを進め、最後もフラッコがTEダレン・ウォーラーへの4ヤードパスをつないでタッチダウンを成功させている。ここでブラウンズは不調のケスラーをベンチに下げ、ベテランQBジョシュ・マッコウンを投入して巻き返しを図るも、マッコウンが交代3プレー目でパスをインターセプトされてしまい、作戦が裏目に出る形となってしまう。レイブンズはさらにスミスがフラッコの11ヤードパスをエンドゾーンでキャッチしてタッチダウンを決め、直後の2ポイントコンバージョンも成功させてリードを14点に広げた。
これで完全に試合の主導権を握ったレイブンズは第4クオーターにもディフェンシブエンド(DE)エリック・ウェドルがマッコウンのパスをインターセプトするなどし、ブラウンズに反撃のチャンスを与えない。クオーター中盤にはケガで昨シーズンを棒に振ったWRブレシャド・ペリマンにフラッコがダメ押しとなるタッチダウンパスを通して試合を決定づけた。
レイブンズQBフラッコはパス41回中30回成功、296ヤード、3タッチダウン、2インターセプトの結果で試合を終えている。レシーバー陣はペリマン、スミス、ウォレスの3人が中心となってフラッコを助けた。守備陣も素晴らしいパスディフェンスでブラウンズを1スコアに抑えている。
対するブラウンズQBケスラーはパス18回中11回成功、91ヤード、1タッチダウンで交代し、マッコウンもパス13回中6回成功、59ヤード、2インターセプトと、両QBとも切れ味の悪い結果を残している。1勝もできずに今季を終えるのだけは避けたいブラウンズだが、今回もまた先行きが心配される試合内容となってしまった。