チーフス戦で斜筋を負傷したセインツQBカー、数週間離脱の見込み
2024年10月09日(水) 11:13現地7日(月)に行われたカンザスシティ・チーフス戦を途中退場したニューオーリンズ・セインツのクオーターバック(QB)デレック・カーが、すぐに復帰することはなさそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが火曜日に報じたところによると、カーはチーフスに敗れた試合で見舞われた斜筋のケガにより、数週間離脱する見込みだという。
ガラフォロとラポポートによれば、カーがチーフス戦の途中にロッカールームに向かった後はジェイク・ヘイナーが代役を務めたが、シーズン第6週に行われるタンパベイ・バッカニアーズ戦では新人のスペンサー・ラトラーが先発の有力候補になっているとのこと。
非常にタフな選手であるカーは2017年以降にケガで欠場したことがなく、2023年シーズンの大半は肩のケガを抱えながらプレーしていた。カーは出場するために全力を尽くす可能性が高いが、セインツの医療スタッフはケガの深刻さを理由にその選択肢をカーから取り上げるだろうとガラフォロは伝えている。
チーフス戦の終盤で負傷したカーは、少なくともこれからの9日間で行われる2試合――日曜日のバッカニアーズ戦とシーズン第7週に行われるデンバー・ブロンコス戦――を欠場する可能性が高い。
5試合を通して、カーはパス128回中90回成功(成功率70.3%)、989ヤード、タッチダウン8回、インターセプト4回を記録。2勝0敗の好スタートを切った際には素晴らしい活躍を見せたが、連敗を喫した直近の3試合では苦戦を強いられている。セインツは今季最初の2試合で合計91得点を挙げていたが、この3試合では49得点にとどまっている。
苦境にあるセインツに活力を与えるのがヘイナーかラトラーのどちらになるのかは、現時点では不明だ。
先発に起用される場合、ドラフト5巡目指名を受けたラトラーは2024年シーズンに先発を務める最新の新人QBとなるだけではなく、初めて1巡目以外で指名された選手として先発を果たすことになる。
ニューイングランド・ペイトリオッツは日曜日にドレイク・メイを先発出場させる見込みだ。一方、シカゴ・ベアーズのケイレブ・ウィリアムズ、ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ、デンバー・ブロンコスのボー・ニックスはすでに、それぞれのチームのQB1として確固たる地位を築いている。
不安定な状態にあるセインツは、強靭な先発QBを数週間にわたって失うことになった。3連敗を経て、次戦ではラトラーかヘイナーがキャリア初先発を務める見込みとなっている中、セインツは重要な局面を迎えている。
【RA】