ブラウンズQBデジョーン・ワトソンが性的暴行をめぐる新たな民事訴訟で原告女性と和解
2024年10月09日(水) 16:04クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが、性的暴行および傷害を訴える新たな民事訴訟について、原告の女性と和解に至った。
原告の弁護士を務めるトニー・バズビーは、現地7日(月)の夜に『Associated Press(AP通信)』に送ったテキストメッセージで、ワトソンに対して提起していた訴訟が内々に和解されたことを明かした。
バズビー弁護士がNFLに対してクライアントに証言させることも辞さない態度を示したことを受け、リーグはワトソンに対する調査を行っている。現時点では、リーグがワトソンに対してさらなる処分を科すかどうかは明らかになっていない。
NFLの広報担当者は『AP通信』宛ての電子メールでコメントを拒否している。
ワトソンは、2022年にリーグの個人行動規範に違反したとして11試合の出場停止処分を受けた。当時、20人以上の女性がマッサージ療法のセッション中にワトソンから性的暴行や不適切な行為を受けたとして訴えていた。
ワトソンはさらに500万ドル(約7億4,115万円)の罰金を科され、リーグから復帰を認められる前に診断を受けることを義務付けられた。
今回の新たな訴訟は9月9日にテキサス州ハリス郡で提起された。原告の女性は、2020年に彼女の自宅で一緒に食事をした際にワトソンから性的暴行を受けたと主張し、100万ドル(約1億4,838万円)以上の損害賠償を求めていた。
物議を醸したトレードによってヒューストン・テキサンズからクリーブランド・ブラウンズに移籍し、現在3シーズン目を迎えているワトソンは、原告の主張を一貫して否定してきた。
29歳のワトソンは、これまでに20件以上の民事訴訟を和解している。
ブラウンズでのワトソンのキャリアは、本人やチームが期待していたようには進んでいない。ワトソンは2億3,000万ドル(約341億2,740万円)の契約でブラウンズに加入したものの、昨シーズンは試合中に右肩の骨を骨折し、手術を受けたため、出場は6試合にとどまった。
今シーズン、ワトソンはブラウンズの新しいオフェンスに苦戦しており、レギュラーシーズンの試合でまだ200ヤードを投げたことがない。そのため、ワシントン・コマンダースに敗れた日曜日の試合後、ヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーはワトソンをベンチに下げるかどうかを問われる場面もあった。
ステファンスキーHCはワトソンを引き続き起用するとし、月曜日に行われた『Zoom』会見でもその方針を繰り返し強調している。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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