NFLオーナー陣がNBAピストンズのゴアーズオーナーによるチャージャーズ株式27%の購入を承認
2024年10月16日(水) 13:27現地15日(火)にアトランタで開催されたNFL秋季リーグミーティングで、トム・ゴアーズがロサンゼルス・チャージャーズの株式の27%を購入することが、NFLチームのオーナー陣によって承認された。
NBAのデトロイト・ピストンズのオーナーでもあるゴアーズは、ディア・スパノス・バーベリアンが保有していた24%の株式を購入。そのうち9%はチームの36%の株式を占める家族信託に含まれている。さらにゴアーズは、相続計画の一環として、ディーン・スパノス、アレクシス・スパノス・ルール、そしてマイケル・スパノスが所有する株式も1%ずつ購入した。
ゴアーズは「チャージャーズのオーナーグループに加わり、NFLの一員となることができて大変光栄だ。NFLコミュニティ全体におけるディーンのリーダーシップ、スパノス家とそのレガシーを深く尊敬している」と声明で述べた。
「チャージャーズに投資する機会を得たことに感謝しており、ディーン、マイケル、アレクシスとともに、チャンピオンシップを目指して力を合わせていくことを楽しみにしている。私はスポーツに情熱を持っており、フィールド内外で勝利を追求するこの組織の一員となることを誇りに思っている」
『Bloomberg(ブルームバーグ)』によると、60歳のゴアーズの純資産は118億ドル(約1兆7,589億円)だという。1995年にビバリーヒルズに本拠を置く『Platinum Equity(プラチナム・エクイティ)』を設立している。
ゴアーズの購入に先立ち、9月1日にNFLオーナー陣がプライベ ートエクイティファンドによるチーム株式の購入を許可している。ただし、今回の購入はゴアーズ個人によるものであり、プラチナム・エクイティとは無関係だ。
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルは、秋季リーグミーティング終了後に「トムが関与することはプラスだ」と報道陣に語った。
「彼はスポーツを理解しており、すでに関わりを持っている。また、投資の方法を理解しており、その価値も理解している。そして、彼の考え方は非常にポジティブで、NFLにとって非常に良いことだ」
ゴアーズは4分の1以上の株式を保有しているものの、チャージャーズの日常業務に関与する立場にはなく、支配株主になる可能性もないという。スパノス家がチャージャーズの69%の株式を保有しており、4%はサンディエゴ時代の初期オーナーが保持している。
アレックス・スパノスが1984年にサンディエゴ・チャージャーズを購入し、1994年にディーン・スパノスがフランチャイズの運営を引き継いだ。
リーグオーナーによる今回の承認は、スパノス・バーベリアンとその兄弟たちとの間で3年にわたって続いた激しい争いに終止符を打つものとなった。スパノス・バーベリアンは2021年にチャージャーズの支配株主であるディーン・スパノスを訴え、『Spanos Trust(スパノス・トラスト)』による受託者義務違反を主張し、チームを売却しようとした。
今回の株式売却により、スパノス・バーベリアンは家族およびフランチャイズとの争いを解決することに同意した。
スパノス家は声明で次のように述べている。
「フェイとアレックス・スパノスは、チャージャーズがこれからも家族の遺産の重要な一部であり続けることを強く願っていた。今回の売却により、フランチャイズはディーン・スパノスとその兄弟であるアレクシスとマイケルが管理することが恒久的に保証される」
グッデルは火曜日に「ディーンと彼の兄弟姉妹は、この問題が片付いてほっとしていることだろう。今後に向けて、これは前向きな一歩となった」とコメントしている。
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