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【2016年第10週】TDなしのラムズが勝利、Kズアーレインのキックが冴える

2016年11月14日(月) 12:20

ロサンゼルス・ラムズのケイス・キーナム【AP Photo/Seth Wenig】

現地13日(日)、ニューヨーク・ジェッツが本拠地メットライフ・スタジアムにロサンゼルス・ラムズを迎えて行われた試合は互いに決定打を欠き、ジェッツは8回、ラムズは7回と、両チーム合計15回のパント合戦を制したラムズがタッチダウンなしの9対6でジェッツを下した。

序盤はキッカー(K)グレッグ・ズアーレインによる20ヤードのフィールドゴールを決めたラムズが先制。ワイドレシーバー(WR)ケニー・ブリットによる25ヤードキャッチとランニングバック(RB)ベニー・カニングハムによる24ヤードのランで残り1ヤードとしたラムズにとってはより多くの得点を獲得しておきたい場面だった。

第2クオーターはジェッツのクオーターバック(QB)ブライス・ペティーが投じたパスをワイドレシーバー(WR)ブランドン・マーシャルがキャッチし、その横を駆け抜けたランニングバック(RB)ビラル・パウエルにこれをパス。しっかりとボールを受け取ったパウエルが4ヤードのタッチダウンを決めた。この日唯一のタッチダウンとなったこのトリックプレーによってジェッツが3対6と逆転する。

第3クオーターにはラムズもズアーレインが残り20秒で38ヤードのフィールドゴールを決めて6対6の同点に。続く最後のクオーターはKズアーレインがこの日3度目となる34ヤードのフィールドゴールを決めて9対6と勝利のチャンスをラムズにもたらす。残り2分55秒、ジェッツに勝利を引き寄せたいペティーはワイドレシーバー(WR)クインシー・エヌーワにパスを投じる。これを狙っていたかのようにラムズのアウトサイドラインバッカー(OLB)アレク・オグレトリーがインターセプト。エヌーワがボールを奪い返そうとしたものの、オグレトリーの腕からボールがこぼれることはなく、ここで試合に終止符が打たれた。

ジェッツQBライアン・フィッツパトリックの負傷を受け、ペティーがキャリア初の先発出場を果たしたが、ラムズ守備陣の壁は厚かった。昨年ドラフト4巡目指名のペティーは32回のパス中19回を成功させ、163ヤード、1タッチダウン。

フィッツパトリックは先週のマイアミ・ドルフィンズ戦で痛めた左ひざの負傷によってクエッショナブル登録。ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは週を通してフィッツパトリックがもし健康な状態であればラムズ戦に出場する可能性があるとしてきたが、試合後のボウルズはフィッツパトリックが“完璧な状態”ではなかったことを明かした。

新人QBのクリスチャン・ハッケンバーグがインアクティブ登録であった一方、フィッツパトリックはアクティブ登録され、ペティーのバックアップとしての役目を果たした。ボウルズは2週間後に迫るニューイングランド・ペイトリオッツ戦で誰が先発QBを務めるのかはまだ明かしていない。

ドラフト全体1位指名QBジャレッド・ゴフを出場させるという全ラムズファンの切なる願いも虚しく、先発QBケイス・キーナムは30回中17回のパス成功にとどまった。ここ4試合で8インターセプトされたキーナムとしては、この試合でターンオーバーがなかったことが慰めになっているかもしれない。

ラムズはキッカー(K)グレッグ・ズアーレインのフィールドゴールによって4連敗から脱出(4勝5敗)。昨シーズンの第9週から13週までに喫した5連敗を辛うじて免れることができた。

この試合、ジェッツが296ヤード、ラムズは280ヤードの獲得ヤード数。どちらの攻撃陣も拙攻で観戦する側とすれば何とも盛り上がりに欠けた試合となった。