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【2016年第10週】ディフェンス大奮闘のチーフスが今季7勝目

2016年11月14日(月) 13:18


カンザスシティ・チーフスのタイリーク・ヒル【AP Photo/Mike McCarn】

現地時間13日(日)、カンザスシティ・チーフスが敵地で2連勝中のカロライナ・パンサーズと対決した。試合は後半にチーフス守備陣が敵オフェンスを封じ込めて見事逆転に成功し、20対17でパンサーズを下して今季7勝目を挙げている

パンサーズは立ち上がりからクオーターバック(QB)キャム・ニュートンの28ヤードランで敵陣まで前進し、フィールドゴールを成功させて先制点を決める。対するチーフスもランニングバック(RB)スペンサー・ウェアの12ヤードランなどでリズムをつかむも、その後クオーターバック(QB)アレックス・スミスがフィールドの深い位置を狙って投げたパスをフリーセーフティ(FS)トリー・ボストンにインターセプトされて得点のチャンスを逃してしまう。

第2クオーターに再び自らの足でボールを前進させたニュートンは、続けてタイトエンド(TE)エド・ディクソンへの26ヤードパスで敵陣15ヤードまで攻め込み、最後も自らエンドゾーンまで押し込んでタッチダウンを決め、パンサーズが点差を10に広げた。これで勢いに乗ったパンサーズは第2クオーター2分を残して、ニュートンがWRデビン・ファンチェスへの38ヤードパスを通してタッチダウンし、追加点を決めている。クオーター終了前にフィールドゴールを成功させたチーフスはスコアを17対3として前半を折り返した。

第3クオーターはパンサーズが約10分のロングドライブで時間を目いっぱいに使い、チーフス攻撃陣をフィールドに戻すことを妨げた。クオーター残り21秒でボールを手に入れたチーフスは、早速スミスからWRタイリーク・ヒルへの27ヤードパスで調子を上げると、そのまま第4クオーター序盤にフィールドゴールを成功させて反撃に転じる。

チーフス守備陣も息を吹き返し、直後のドライブではセーフティ(S)エリック・ベリーがニュートンのパスをインターセプトし、圧巻のリターンタッチダウンを決めた。2ポイントコンバージョンも成功させたチーフスはこれでリードを3点に縮める。これでモメンタムを引き込んだチーフスは第4クオーター中盤にフィールドゴールを成功させて試合を振り出しに戻す。

パンサーズはディフェンスの活躍で、同点のまま、試合時間29秒を残してボールを手にする。しかし、チーフスのエースコーナーバック(CB)マーカス・ピータースがWRケルビン・ベンジャミンからファンブルを誘い、ピータースがベンジャミンからボールを奪うような形でリカバー。結果、チーフスが敵陣29ヤード地点でボールを手に入れ、最終的にチーフスのキッカー(K)カイロ・サントスが37ヤードキックを成功させて試合終了となった。

チーフスのQBスミスはこの試合、パス38回中25回成功、178ヤード、0タッチダウンで試合を終え、RBウェアもキャリー13回、61ヤード、0タッチダウンと、オフェンス陣がタッチダウンを決めることなく試合が終わっている。第3クオーター終盤にニュートンをサックし、フィールドゴールを蹴らせなかったことが試合の分岐点となり、試合全体を通してもチーフス守備陣の活躍が目立つ内容となった。

対するパンサーズQBニュートンはパス38回中23回成功、261ヤード、1タッチダウン、1インターセプトに加え、キャリー12回、54ヤード、1タッチダウン(ラン)と奮闘するも、あと一歩のところで勝利を逃している。