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【2016年第10週】タイタンズ攻撃陣が爆発、パッカーズを粉砕

2016年11月14日(月) 11:00

テネシー・タイタンズのマーカス・マリオタ【AP Photo/James Kenney】

現地13日(日)、テネシー・タイタンズの本拠地ニッサン・スタジアムにグリーンベイ・パッカーズを迎えて行われた試合は、クオーターバック(QB)マーカス・マリオタの4タッチダウンパスなどオフェンスが爆発し、47対25でタイタンズが勝利した。

第1クオーター、タイタンズはオンサイドキックを試みるも、失敗。パッカーズはいいフィールドポジションから攻撃権を得たが、3アンドアウトに抑えられてしまう。タイタンズは最初のスナップでランニングバック(RB)デマルコ・マレーが中央を突き75ヤードを独走し、タッチダウンで先制した。タイタンズはトスを受けたRBマレーからワイドレシーバー(WR)デラニー・ウォーカーへのタッチダウンパス、QBマリオタからタイトエンド(TE)アンソニー・ファッサーノへの計2本のタッチダウンパスで21対0と大きく突き放している。

第2クオーターになってパッカーズがようやくQBアーロン・ロジャースからWRジョーディ・ネルソンへのタッチダウンパスで反撃するも、タイタンズはすぐにRBマレーへのパスでパッカーズ陣内に入ると、QBマリオタがWRリシャード・マシューズへの32ヤードタッチダウンパスで突き放した。その後、パッカーズはフィールドゴールを成功させ、直後のタイタンズの攻撃をこの試合初めてのパントに追い込むも、これをパッカーズWRトレバー・デービスがフェアキャッチシグナルを出したにもかかわらず痛恨のマフ、ボールをタイタンズに抑えられ、攻撃権を奪取できなかった。この攻撃をタイタンズQBマリオタがWRケンドール・ライトへのタッチダウンパスをヒットさせ、35対10と大きくリードを広げた。パッカーズは前半終了間際、ケガから復帰したRBジェームス・スタークスにQBロジャースからのタッチダウンパスで反撃し、35対16で試合を折り返した。

第3クオーター、パッカーズはQBロジャースが意地のスクランブルで20ヤードを走り切ってタッチダウン。このプレーでQBロジャースがゴールラインを超えた後、エンドゾーン内でタイタンズコーナーバック(CB)ペリッシュ・コックスのヒットを受けたことで、パッカーズ選手陣が激高し、両軍乱れる事態になるが、すぐに抑えられた。その後、タイタンズがあっさりと5プレーで、QBマリオタのこの日4本目となるWRタジ・シャープへのタッチダウンパスで突き放す。その後、パッカーズはフィールドゴールを成功させて41対25とした。

第4クオーターは最初の攻撃でパッカーズQBロジャースが4ダウンギャンブルのパスを失敗したことで、タイタンズの勝利がほぼ決定的となった。その後、タイタンズが2本のフィールドゴールを成功させたのに対し、パッカーズはタイタンズCBコックスへのインターセプトの献上など、ピリッとしない形で試合終了となった。

タイタンズQBマーカス・マリオタはパス26回中19回成功、295ヤード、4タッチダウン、インターセプトなし、タッチダウンパスを4人の異なるレシーバーに投げ分ける冷静なクオーターバッキング、さらにはQBレイティング149.8と今季最高の数字で2年目の成長を見せつけた。RBデマルコ・マレーは17回キャリー、123ヤード、1タッチダウン、さらには1タッチダウンパスと大活躍。ディフェンスではアウトサイドラインバッカー(OLB)ブライアン・オラクポが2サックの活躍。チームは勝率を5割に戻し、AFC南地区の首位テキサンズに食らいついている。

パッカーズQBアーロン・ロジャースはパス回51中31回成功、371ヤード、2タッチダウン、2インターセプト。パッカーズオフェンスは、実はロジャースが今シーズン最高のパス獲得ヤードを記録している一方で、彼が率いたオフェンスでは第3ダウンコンバージョンが14回中4回成功のみ、さらに試合中にオフェンスラインの要である左タックル(T)デービッド・バクティアリが負傷退場し、5回のQBサックに苦しめられた。同日にNFC北地区首位のバイキングスも敗れたため、優勝争いには首の皮一枚でつながったが、けが人を多く抱えるパッカーズは今後も厳しい後半戦になりそうである。

次週、タイタンズはアウェーで同地区のインディアナポリス・コルツと、パッカーズも敵地でワシントン・レッドスキンズと対戦する。