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スティーラーズに敗れた後の熱いスピーチで「時間がない」と訴えたジェッツWRアダムス

2024年10月25日(金) 14:20


ニューヨーク・ジェッツのデイバント・アダムス【AP Photo/Gene J. Puskar】

ニューヨーク・ジェッツでのデビュー戦はワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスにとって理想とは程遠いものだった。シーズン第7週の敗北後、アダムスは自らの不満を隠すことなく露わにした。

全国放送されたサンデーナイトフットボールで、ジェッツはピッツバーグ・スティーラーズに37対15で大敗。その後、アダムスはロッカールームで新たなチームメイトたちに向けて感情を爆発させた。このスピーチについて、クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは「20年間ロッカールームで聞いた中で、最もリアルなスピーチだった」と話している。アダムスの思いはシンプルだ。彼は勝利を求めてジェッツに来たのであり、チーム全体がもっと全力でプレーする必要があるということ。

現地23日(水)、アダムスは「エネルギーと緊張感が欠けていたのは明らかだった」と『ESPN』に語っている。

「俺は勝者のマインドセットを持ったチームでプレーしてきた。意見を述べるには早すぎるかもしれないというためらいがあったことは伝えた。だけど、自分の心の中で“そんなことを気にしている場合じゃない、時間がないんだ。チームを前進させるためにできることをやらなければならない”と感じた」

アダムスが強調したのは「時間がない」という一点。ジェッツは現在2勝5敗で4連敗中だ。すでにヘッドコーチ(HC)が解任されており、攻撃コーディネーター(OC)もプレーコールの責任を外された。さらに、ミスによって勝てたはずの試合を逃し、大差での敗北を喫している。

チーム状況は厳しい。さらに悪いことに、アダムスの目には、日曜日の試合でスティーラーズに流れを奪われた後、新しいチームメイトたちが戦意を失ったように映った。それは勝者の姿勢ではなく、アダムスはラスベガス・レイダースでの連敗を繰り返すためにジェッツに来たわけではない。

「あんなに覇気がないプレーをして、試合を実質的に放棄するなんて許されない。だからこそ、ここに違ったエネルギーや文化を持ち込もうとしているんだ」とアダムスは述べている。

デビュー戦でアダムス自身も振るわず、3回のキャッチで30ヤードにとどまった。ロジャースが2回目のインターセプトを喫し、コーナーバック(CB)ビーニー・ビショップJr.がピックシックスを狙う場面で、アダムスが1ヤード手前でタックルして得点を阻止したものの、結果的に大勢に影響はなかった。それでも、このプレーはアダムスの勝利への強い意志を示すものだった。

元チームメイトのロジャースとの再会を果たした今、無駄にできる時間やプレーはない。だからこそ、アダムスはジェッツ加入からわずか1週間しか経っていなくても、意見を述べることが正しいと感じたのだ。

「次の試合で同じような問題が続くなら、それはもっと大きな問題だ」とアダムスは言う。

「入ったばかりでも、自分はこのチームのリーダーだと考えている。全員がそう思っているかに関係なく、俺自身はそう思っている。それが俺の役割で、それを真剣に受け止めている」

アダムスは、チームメイトにも同じ強い意識を持ってもらいたいと願っている。

【R】