第9週のQBリチャードソンの先発について「すべての選択肢を検討中」とコルツHCスタイケン
2024年10月29日(火) 16:09インディアナポリスでは、クオーターバック(QB)の交代が現実味を帯びているのだろうか。
現地28日(月)、コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは、11月3日(日)のミネソタ・バイキングス戦に向けてQBアンソニー・リチャードソンの先発起用について、「すべての選択肢を検討している」と記者たちに述べた。
ヒューストン・テキサンズに23対20で敗れた日曜日の試合で、リチャードソンは再びパス精度の課題を露呈した。32回中10回のパス成功で175ヤードを獲得し、タッチダウンも決めたが、致命的なインターセプトによって相手に得点の好機を与えている。
リチャードソンはパスに苦しんだだけなく、第3クオーターで1プレーを終えたところで自らフィールドを離れる場面があり、試合後に「疲れていた」と説明したものの、この行動も注目を集めている。
月曜日にスタイケンHCはこの件について次のようにコメントした。
「今朝、クオーターバックルームでこの件について話し合ったが、その内容はここでは控えさせてもらう」とスタイケンHCは『WISH-TV』に述べている。
「ただ、彼も理解している通り、あのような状況で自らフィールドを離れるのは許されない行動だ」
コルツのベテランセンター(C)ライアン・ケリーも、月曜日にリチャードソンと話を交わしたことを記者たちに明かしている。
「彼自身も、あの時は自分が達成すべき基準やチーム全体が彼に求めている基準を満たしていなかったことは理解しているはずだ」とケリーは言う。
「これ以上は話せないが、彼が批判を受けるのは当然で、そうあるべきだろう。厳しい状況だとは思うが、同時に彼はチームのために全力を尽くしている」
「彼がどれだけ真剣にプレーしているかを疑っているなら、その必要はない。映像を見ればわかる通り、確かにボールをうまく回せなかった場面もあったが、彼はチームメイトのために全力で戦っている。まだ若いから、彼にとって今が学ぶ時期なんだと思う。ここはそのように理解しておこう」
今シーズン、6試合に先発したリチャードソンのパス成功率はリーグ最低の44.4%で、インターセプト数は7回とリーグで3番目に多い数字を記録している。さらに、2回のファンブルロストにより、ターンオーバー数でもリーグ内同率3位につけている。リチャードソンはランでプレーを作り、136ヤードを獲得してタッチダウンも4回決めているが、特に短距離パスでの精度不足が、有力なプレーメイカーを擁するコルツのオフェンスを停滞させている。
全体4位指名のリチャードソンがベンチに下げられる場合、これまでリチャードソンの負傷欠場時に2試合に先発(1勝1敗)したジョー・フラッコが代わりを務める見込みだ。
フラッコが司令塔となったスタイケンHCのオフェンスは、明らかによりスムーズな動きを見せており、今季4試合に出場している39歳のベテランはパス成功率65.7%、716ヤード、タッチダウン7回、インターセプト1回を記録している。
一方、リチャードソンの今季の成績は、6試合に先発して958ヤード、タッチダウン4回、インターセプト7回。シーズンも中盤に差しかかり、スタイケンHCがクオーターバックの交代を検討する理由がよく理解できる。
4勝4敗のコルツがこれから臨む4試合はどれも厳しい戦いが予想される。まずは日曜日にアウェーでミネソタ・バイキングス(5勝2敗)と対戦し、続いてホームでバッファロー・ビルズ(6勝2敗)を迎える。その後、アウェーでニューヨーク・ジェッツ(2勝6敗)と対戦し、最後にホームでデトロイト・ライオンズ(6勝1敗)との一戦が控えている。
今後のシーズンを左右するかもしれないこの連戦で、コルツのオフェンスを誰が率いるかは今週中に決まるだろう。
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