バイキングスがジャガーズOTロビンソンをトレードで獲得
2024年10月30日(水) 12:19デュバル郡からミネソタ・バイキングスオフェンス陣への加勢が届こうとしている。
ジャクソンビル・ジャガーズのオフェンシブタックル(OT)キャム・ロビンソンがドラフト指名権と引き換えにバイキングスへ向かうと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが現地29日(火)に報じた。ロビンソンに加え、バイキングスは条件付きの2026年7巡目指名権を受け取る。この指名権は、プレー時間に基づいて帳消しになる可能性がある。一方のジャガーズは2026年5巡目指名権を受け取るが、こちらもプレー時間に応じて4巡目指名権になるとラポポートとペリセロが伝えている。
ベテランのロビンソンを獲得することで、バイキングスは強く欲していた戦力を手に入れる。バイキングスは先週木曜日にロサンゼルス・ラムズに敗れた試合で、OTクリスチャン・ダリショウを膝の負傷によるシーズン終了で失っていた。
5勝0敗でシーズンをスタートしながらも、過去2戦を落として地区3位に転落したバイキングスは、激戦が繰り広げられるNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区で沈むことなく戦い続けようとしている。ダリショーに代わるロビンソンの起用は同等の交換だとは言えないが、シーズン半ばで効率的なオフェンシブラインの補強を見つけるのは難しく、バイキングスはあらゆる状況を考えた場合にぴったりの存在となる可能性のあるベテラン選手を迎えた形だ。
『PFF』の総合グレードで69.4をマークするロビンソンは、今季に4度のサックを許してきた。2017年NFLドラフトの2巡目でジャガーズに指名されたロビンソンは、キャリア通算先発91試合を数える。
現行契約の最終年に入っている29歳のロビンソンは、ジャガーズが今季に送り出した2人目のラインマンだ。ジャガーズはディフェンシブラインマン(DL)ロイ・ロバートソン・ハリスを10月14日にシアトル・シーホークスにトレードに出していた。
2勝6敗のジャガーズにとって、今回の動きはチームのフォーカスが2025年に移っている兆候に見えるかもしれない。一方で、ロビンソンはジャガーズが日曜日にグリーンベイ・パッカーズに敗れた試合でプレーしていなかった。チームの先発レフトタックルの役割は、ロビンソンに代わってウォーカー・リトルが担っている。
しかしながら、バイキングスにとってこの動きは、最近の苦境の中でチームの希望を高く保つべく、ジェネラルマネジャー(GM)クウェシ・アドフォ・メンサができることをやろうとしていることの証明でもある。ミネソタのオフェンシブラインにとってロビンソンの獲得は、可能な限りベストの動きだったのかもしれない。
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