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11月下旬にIRからの復帰を目指すチーフスRBパチェコ

2024年11月04日(月) 08:51


カンザスシティ・チーフスのアイゼア・パチェコ【Kevin Terrell via AP】

カンザスシティ・チーフスは今月末までにチームの主力ボールキャリアーが復帰することを期待している。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地3日(日)に『NFL GameDay Morning(NFLゲームデー・モーニング)』で伝えたところによると、シーズン第2週に腓骨(ひこつ)を骨折して以来、6週間にわたって離脱しているランニングバック(RB)アイゼア・パチェコが11月下旬の復帰を目指しており、この2週間から3週間の間に練習に復帰する可能性があるという。

手術に成功し、9月18日に故障者リザーブ(IR)に登録されたパチェコは、復帰までの期間が少なくとも6週間と報じられていた。

その6週間はすでに経過したが、パチェコが復帰するにはもう少し時間がかかる見込みだ。月曜夜に行われるタンパベイ・バッカニアーズ戦で8連勝を狙っている無敗のチーフスが、パチェコの復帰を急かすことはないだろう。

今季、チーフスは2022年シーズンと2023年シーズンのトップラッシャーを欠きながらも、順調に勝ち星を重ねてきた。昨年のクリスマス後の試合で一度も敗れていないチーフスは、今年の9月中旬以降、シーズン中に獲得したRBカリーム・ハントを筆頭とする有能なランナーたちでパチェコの不在を補っている。

パチェコが負傷した数日後にチーフスと再契約したハントは4試合に出場し、チームトップのランヤード(308ヤード)およびタッチダウンラン数(4回)を記録してきた。今季初出場したシーズン第4週からこれまでに記録したキャリー数(84回)は、その期間におけるキャリー数としてNFLで3番目に多い。ハントはこの3試合でキャリー20回以上、50ランヤード以上、タッチダウンラン1回以上をマークしている。チーフスのランニングバックが最後にそうした記録を残したのは2017年シーズンで、それを達成したのは他でもないハントだ。

ハントの他にも、RBカーソン・スティール(シーズン第3週以降、キャリー32回で113ヤード)やRBサマジェ・ペリーン(キャリー13回で45ヤード)、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズ(キャリー28回で107ヤード)がチーフスのランゲームに貢献している。

パチェコが復帰すれば、スティールとペリーンはサイドラインに戻されるはずだ。そして、チーフスはジャマール・チャールズやトーマス・ジョーンズが所属していた時代以来、最も強力なRB陣を擁することになるだろう。負傷したワイドレシーバー(WR)のラシー・ライスやマーキス・ブラウンの代役としてベテランのディアンドレ・ホプキンスを獲得したこともあり、チーフスはサンクスギビングデーまでに、スキルポジションの面で今季最高の状態になるかもしれない。

11月下旬の復帰となれば、パチェコは11月24日(日)に行われるカロライナ・パンサーズ戦、あるいは29日(金)に行われるラスベガス・レイダースとのブラックフライデーゲームの前にアクティブ登録される可能性がある。いずれにせよ、チーフスにとって、力強いランニングバックが3連覇に向けて大事な時期に復帰するのは喜ばしいことだろう。

【RA】