RBバークリーの後ろ向き開脚跳びを「最高のプレー」と称賛するイーグルスHCシリアニ
2024年11月05日(火) 18:09ジャクソンビル・ジャガーズに28対23で勝利した現地3日(日)の試合で、フィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーが、これまでに見たこともないような形で14ヤードをゲインした。実際に目にしなければ信じ難いほどのプレーだ。
バークリーはクオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツからのスイングパスを受けると、まずは1人目のディフェンダーを抜き去り、続いてもう1人を回転でかわしてみせた。そして、ここから驚きのプレーが始まる。
次の回転の途中で、バークリーはジャガーズのディフェンシブバック(DE)ジャリアン・ジョーンズがタックルしようと突進してくるのを捉えた。その瞬間、バークリーはとっさに後ろ向きの開脚跳びでジョーンズの頭上を越え、複数のジャガーズ選手にタックルされるまで突き進んだ。
ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニは、チームの公式サイトで「今まで見た中で最高のプレーだ」と述べている。
「きっと全国やフィラデルフィア中の子どもたちが、あのプレーをまねしたり、話題にしたりしながら、庭で遊んでいる時やジュニアフットボールの練習中に試そうとするんじゃいないかと思うと、ワクワクするね。言葉が出ないほどだ。本当に信じられない光景だったよ。観客が反応した瞬間もすごかった。コーチとしてはラインやセカンダリー、ディフェンスを見ているわけだけど、ふと目を上げて大型スクリーンに映し出された観客の反応を見た時は、感動で胸がいっぱいになった」
試合後、バークリーはこのプレーについて控えめに語った。
「神に感謝しなければならない」とバークリーはコメントしている。
「正直に言うと、神が自分にこのポジションでプレーする能力と本能を与えてくれたんだと思う。時には、自分の判断を手放して神と本能に身を委ねるべき時があるんだ」
このクレイジーな後ろ向きの馬跳びは日曜日のハイライトとなったが、バークリーのパフォーマンス全体も注目に値する。バークリーがいなければ、今シーズンのイーグルスはどうなっていただろうか。
日曜日に199スクリメージヤードを記録し、2つのタッチダウンを決めたバークリーは、2024年に1試合でランニングタッチダウンとレシーブタッチダウンの両方を複数回にわたって達成している唯一の選手だ。これまでのところ今季にバークリーが獲得したスクリメージヤードは1,071ヤードで、ボルティモア・レイブンズのRBデリック・ヘンリーの1,145ヤードに次いで2位となっている。
バークリーは日曜日に159ラッシングヤードを記録し、今シーズン5度目の100ヤード超えを達成。2022年から2023年にかけて、イーグルスはチーム全体で5試合しか100ヤード超えを達成していない。
バークリーが後ろ向きの開脚跳びを見せたのは、日曜日が初めてではない。ペンシルベニア州立大学の2年生だった時に、アイオワ州立大学のディフェンダーを後ろ向きに飛び越えたことがあり、今回は「あの時ほどクールじゃなかった」とバークリーは言う。
ワイドレシーバー(WR)デボンタ・スミスは「クレイジーだ。こんなのは見たことない」とバークリーのこのプレーにについて話している。
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