マッカーシーHCよりもGマーティンのような選手を気の毒に思うカウボーイズLBパーソンズ
2024年11月12日(火) 11:46ダラス・カウボーイズのシーズンが下降線をたどる中、ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーの将来についての疑問は、悲惨な敗北を喫するたびに容赦なく浮上している。
足首のケガから回復し、現地10日(日)にフィラデルフィア・イーグルスに34対6で敗れた試合で復帰を果たしたカウボーイズのスターラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズは、マッカーシーHCの将来よりも、ガード(G)ザック・マーティンや残りの試合数が限られている他の選手たちのことを心配していると語った。
『Yahoo Sports(ヤフー・スポーツ)』のジョリ・エプスタインによると、パーソンズは「マイクはここを離れて行きたいところに行くことができる」と話し、こう続けたという。
「俺が気の毒に思うのはザック・マーティンのような選手や、最後の年を迎えようとしているとか、引退間近の選手たちだ。俺はそういう人たちのためにトロフィーを掲げたかったからね。マイク・マッカーシーがこれまでやってきた以上の時間と努力を費やしてきたレジェンドたちと一緒に、試合に勝って素晴らしいことを成し遂げたいんだ」
「俺が同情して、心が痛むのはそういう人たちだ」
マッカーシーHCは13年間にわたってグリーンベイ・パッカーズの指揮官を務め、スーパーボウル制覇にも導いた後、2020年にカウボーイズに加入した。5シーズン目に突入した61歳のマッカーシーHCは契約最終年を迎えている。4連敗(そのうちいくつかは大差での敗北)を喫し、3勝6敗となっている中で、マッカーシーHCは役目を終えつつあるのかもしれない。
パーソンズの発言はビジネスの性質を物語っている。高い知名度を持つコーチは解雇された後も、攻撃コーディネーター(OC)や上級アナリストなど、何らかの形で仕事を見つけることが多い。一方で、選手のキャリアには限界がある。ブロックやタックルを遂行する上で体力には限りがあるのだ。
マッカーシーHCが来年もカウボーイズの指揮官を務めるべきかという質問に、パーソンズは「それは俺が決めることじゃない」と答えている。
月曜日、マッカーシーHCはパーソンズの発言について本人と“大人としてふさわしい形で”話し合ったと報道陣に明かした。
『ESPN』によると、マッカーシーHCは「試合後の発言で、ロッカールームの他の人に疑問を抱かせる場合、私はいつもそうする――話し合いはしなければならない。だから今朝、マイカとその件について話をした」と述べたという。
コーチの解任を求める声が一層高まる中、オーナーのジェリー・ジョーンズはシーズン中の交代はまったく考えていないと明かした。
『The Athletic(ジ・アスレチック)』によれば、ジョーンズはマッカーシーHCの現状について「マイクは素晴らしいコーチであり、優れたコーチだと思っている」と語ったという。
「彼は今より良い結果を生み出せるようにする機会を与えられているし、与えられるべきだ。シーズン途中にコーチを交代させたときに良い経験をしたことはない」
「ウェイド(フィリップス)がいたシーズンにコーチを交代させたが、それについてはずっと後悔している。実際、チャン・ゲイリーも2年を経て交代させたが、それも後悔した。それでは不十分だ。自分自身にチャンスを与える必要がある。私のときはもっと長い猶予が与えられていたし、早々に私を見限る人はいなかった」
現地18日(月)夜に行われるヒューストン・テキサンズ戦を皮切りに、カウボーイズが次に挑む4試合のうち3試合は、他の試合と重ならない単独の試合となる。
【RA】