ジェッツが5シーズン以上にわたってGMを務めたダグラスを解雇
2024年11月20日(水) 08:49ニューヨーク・ジェッツはシーズン終了後まで待たずに全面的な再編成を行なっている。
現地19日(火)、ジェッツがジェネラルマネジャー(GM)ジョー・ダグラスを解雇したことを発表した。
オーナーのウッディ・ジョンソンがシーズン第5週にロンドンで行われたミネソタ・バイキングス戦で敗れた後にヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーを解雇してから42日後、ダグラスも同じく職を失っている。
ジョンソンは声明で「本日、ジョー・ダグラスに対し、彼がニューヨーク・ジェッツのジェネラルマネジャーを務めることはもうないと伝えた」と述べ、こう続けた。
「この6年間にわたるジェッツへの献身に感謝するとともに、彼とその家族の今後の幸せを祈っている。フィル・サベージがシーズンの残りの期間で暫定ジェネラルマネジャーを務める予定だ。私たちは新しいジェネラルマネジャーを選ぶプロセスを直ちに開始する」
ダグラスは契約最終年を迎えており、3勝8敗というチームの成績を踏まえても、2025年にジェッツのGMに復帰することは期待されていなかった。そして、ジェッツは別れを先延ばしにする価値はないと判断している。
ジェッツは2019年に、フィラデルフィア・イーグルスで選手人事担当副社長を務めていたダグラスを引き抜いた。ダグラスが指揮を執った5シーズン以上の間に、30勝64敗という成績にとどまったジェッツは、プレーオフ進出の気配すら見せていない。ダグラスの在任期間中、レギュラーシーズンの最多勝利数は7で、就任1年目の勝率.438が最高記録となった。
ジェッツのGMとして初めて臨んだドラフトでノーズタックル(NT)クイネン・ウィリアムスを指名するなど、強力なディフェンスの構築に貢献したことはダグラスの功績として挙げられる。2022年のドラフトクラスは特に高く評価されており、そのシーズンに年間最優秀新人賞を獲得したコーナーバック(CB)ソース・ガードナーをはじめ、ワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンやランニングバック(RB)ブリース・ホール、アウトサイドラインバッカー(OLB)ジャーメイン・ジョンソン二世といった選手を獲得した。
しかし、ダグラスの運命を決定づけたのはクオーターバック(QB)の問題を解決できなかったことだ。2021年ドラフトの全体2位で指名したザック・ウィルソンは期待外れに終わった。適切なバックアップQBを確保することもできず、大々的に取り上げられたアーロン・ロジャースの獲得も壮絶な失敗に終わっている。
ジョンソンは先月、サラーを解雇した理由の1つとして、自分が所有するようになってから最も才能のあるチームをジェッツが擁していることを挙げた。そのチームはダグラスが作り上げたものだ。それでも、ダグラスはGMとしての地位を守ることができず、感謝祭の日を迎えることすらできなかった。
【RA】