残り6試合となる中、ジェッツQBロジャースの2025年チーム残留は不透明
2024年11月25日(月) 09:14クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースをニューヨーク・ジェッツに引き入れる上で重要な役割を果たした2人の人物が、今やチームを去っている。
ヘッドコーチ(HC)を務めていたロバート・サラーはシーズン第5週の試合を終えた後、現地10月5日に解雇され、ジェネラルマネジャー(GM)を務めていたジョー・ダグラスはシーズン第11週の試合を終えた後、11月19日に解雇された。
ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソンがチームの指導者を一新しようとしている中、現在は来シーズンにロジャースが再びチームに招き入れられるかどうかに疑問が生じていると、情報筋が明かしている。
まだ最終的な決定は下されていないが、ジョンソンの考えに詳しい情報筋によると、ロジャースが2025年に復帰するチャンスを得るには、シーズン終盤で大幅にパフォーマンスを向上させる必要があるという。
12月2日に41歳になるロジャースは、キャリアの中で最も成績の悪いシーズンの1つを過ごしている。チームが3勝8敗と低迷する中、ロジャースにとっては厳しい戦いが続いているようだ。
11月13日、ロジャースは来シーズンもプレーしたいと思っているのかと尋ねられた際に「そう思う」と答えている。ただし、チームが再び彼を迎え入れたいと考えているかどうかについては言及しなかった。
ロジャースの将来は現在、未知数となっている。『The Athletic(ジ・アスレチック)』が11月19日、ダグラスの解任後に報じたところによると、ジョンソンはデンバー・ブロンコスに敗れたシーズン第4週の後に行われたミーティングで、ロジャースをベンチに下げてチーム全体のパフォーマンス向上を図るべきだと考えていたという。その後、情報筋がジョンソンは現状を打破するために変化を起こしたいと望んでいただけだと述べ、その報道を裏付けている。
ジョンソンはすぐに思いとどまったものの、グリーンベイ・パッカーズとの大型トレードでロジャースを獲得したにもかかわらず、2シーズンにわたって結果を得られていないことにフラストレーションを感じているのは明らかだ。
新しいヘッドコーチとジェネラルマネジャーが必要となり、実際にそのプロセスがダグラスの解任とともに先週から始まった中で、ロジャースの将来は議論の重要な一部となるだろう。ジョンソンにロジャースを呼び戻すつもりがなく、その方向で進んでいった場合、ジョンソンが選ぶ次のジェネラルマネジャーとヘッドコーチがその考えに追随しても驚いてはならない。
ある情報筋はロジャースが戻ってきたら“衝撃的”だとまで言っている。現在、ジェッツには来シーズンに3,800万ドル(約58億5,408万円)をロジャースに支払う義務があり、その大部分の3,500万ドル(約53億9,192万円)は2025年のレギュラーシーズン開幕前に支払わなければならないロースターボーナスだが、これは保証されているわけではない。
もし望めば、ジェッツはロジャースとの契約を解除して新たなスタートを切ることができる。ロジャースもまた、引退することも、チームを離れて来季に別のチームでプレーすることも可能だ。
ロジャースは今シーズン、ハムストリングや膝、足首とさまざまなケガに悩まされ、故障者レポートに載せられたり外れたりしている。どの程度のケガをしているかは不明だ。
ある情報筋によると、ロジャースはフィールドから離れなければならなくなることを恐れ、ケガの深刻度を明らかにしたくないと望んでいるため、スキャン検査を受けることに抵抗しているという。ロジャースはプレーを続けることを強く主張している。
9月29日に臨んだデンバー・ブロンコス戦で見舞われたハムストリングのケガは特に深刻だと考えられていたが、ロジャースは問題ないと周囲に断言。それについて尋ねられた際には「プレーする」と簡潔に答えるだけだったと情報筋は明かしている。
ロジャースのプレーが本人の基準からして平均以下となっている理由の1つは、そこにあるのかもしれない。
今週、バイウイークを過ごしているジェッツにはあと6試合が残されている。この休養期間はロジャースの完全回復に役立つだろう。そして、ロジャースは多くのものがかかっている中でシーズンの残りを過ごすことになりそうだ。
【RA】