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現役続行は未定だが、「第一の選択肢」はジェッツだと語るQBロジャース

2024年11月27日(水) 10:52


ニューヨーク・ジェッツのアーロン・ロジャース【Ben Liebenberg via AP】

現地26日(火)、ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは『The Pat McAfee Show(ザ・パット・マカフィ・ショー)』に出演した際に自身の将来に疑問を投げかけた。ロジャースが2025年にNFLでの21シーズン目を迎えたいと報道陣に話していたのはつい数週間前の話だ。

ロジャースは、来季も現役を続行する場合は2023年シーズン開幕前に加入したジェッツでプレーすることを希望していると話した一方で、将来の決断には多くの要素が影響することを認めている。

火曜日、ロジャースは「1年ごとに考えてきたような気がする」と語った。

「40歳から41歳になるということは、キャリアの終わりに差し掛かっているということだ。当然、たくさんの要素が絡んでくるし、ニューヨークが俺をここに残したいと思う必要がある。新しいGM(ジェネラルマネジャー)やスタッフが全員、俺をジェッツに残したいと思わないといけない。身体的にも、自分がどう感じるかを確かめて、また厳しい練習に戻る覚悟があるのかどうかも判断しないといけない」

「調子は良いよ。今は健康だ。もし今年の残りで健康を維持して、自分が望むようなプレーができて、全員が俺を呼び戻すことに前向きになったら、そのときに判断することになる。もしそうじゃなかったら、他にも選択肢はいろいろある。今の時点では、何に対してもオープンな姿勢だし、何にも固執していない。それは良い状態だ」

ロジャースのジェッツでの将来は、ジェッツが先週にジェネラルマネジャーを務めていたジョー・ダグラスを解雇する決断を下したことで、全米的な話題となった。ロジャースはバイウイーク中にカリフォルニアへ向かう飛行機に乗ろうとしていたときに、その動きを知ったと明かしている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはロジャースの来季について明確な決定は下されていないと報じ、シーズン終盤のプレーが最終決定に影響を与える可能性があると指摘。また、『The Athletic(ジ・アスレチック)』は、ロジャースは来季もプレーしたいと考えているが、別のチームに移ることを望んでいると伝えた。火曜日にこれを否定したロジャースは次のように話している。

「自分の将来に関して、2025年にプレーしたいとは誰にも言っていないし、ジェッツ以外でプレーしたいとも言っていない。だから、それは100%間違いだ。実際には、その反対のことを言った。シーズンが終わるまで待ってどうなるか様子を見ると言ったんだ。もしチームが俺を呼び戻したいと思ってくれたら、(暫定ヘッドコーチのジェフ・アルブリッチ)やオフェンシブスタッフ、それからもちろん、その時のジェネラルマネジャーがどうなるか、という話になる。彼らはジョーを解雇したばかりだ。それに関しては自分でコントロールできない部分がたくさんある。でも、俺はニューヨークでの時間を本当に楽しんできた。もちろん、自分たちが望んでいる通りの成功は得られていないけど、チームで素晴らしい友情を育んできたし、ニュージャージーでの生活も楽しんでいる。街で過ごす時間も楽しいし、ファンたちとの交流も楽しんでいる。ここに来たのはここで勝つためだから、船から降りるつもりはないし、“絶対にプレーしたいけど、その場所はニューヨークじゃない”なんて思っていない。プレーしたいかどうかもまだ分かっていないけど、ニューヨークは第一の選択肢になるだろう」

現在3勝8敗のジェッツはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ争いで12位に位置しており、ロジャースはキャリアで最も成績の悪いシーズンの1つに悩まされている。パフォーマンスが低迷する中、ロジャースはハムストリングや膝、足首のケガも抱えている状態だ。ラポポートは日曜日にロジャースがスキャン検査を拒んでいると報じ、ロジャースは火曜日にこれについて言及している。

「今はすごく調子が良い」と強調したロジャースはこう続けた。

「1週間休養をとった。先週も、前回の(インディアナポリス)コルツ戦も本当に良い調子だった。久しぶりに調子が良かった。ケガをしていないのにIR(故障者リザーブ)に置かれるのはごめんだ。検査に関しては、まず、俺は20年間プレーしてきた。自分の体のことは自分が一番よく分かっている。それから、(ジェッツのトレーニングスタッフと)素晴らしい関係を築いてきた。素晴らしい会話を何度も重ねているし、彼らは俺が抱えている問題を診断してくれ、俺は自分が感じていることを伝えている」

「プレーとリハビリの可能性とか、それに必要なこととかを話し合ってきた。“この検査を受けなきゃいけない”なんていう強制は一切なかった。俺は“検査なんて絶対に受けない”って感じだった。“調子はどう?”って聞かれたから“自分の体のことはよく分かっている。どういうふうに診断している? 分かった。プレーするリスクは? プレーできる見込みは? 回復するためにはどんな治療を受けるべき?”と言った。それだけだ。そこに奇妙な感じはひとつもなかった。普通の会話さ」

アルブリッチは月曜日に報道陣に対し、ロジャースの出場を控えさせる予定は一切なく、日曜日に行われるシーズン第13週のシアトル・シーホークス戦では“間違いなく”先発を任せると明言している。

ジェッツのオーナーであるウッディ・ジョンソンがシーズン第4週にデンバー・ブロンコスに敗れた後にロジャースをベンチに下げるべきだと示唆していたとの報道を受け、この1週間はロジャースの先発としての役割についても話題になっていた。

火曜日にジョンソンとの関係について尋ねられたロジャースは、次のように答えている。

「良い関係だと思うよ。俺をここに迎え入れてくれたジョンソン家のみんなには、ものすごく感謝している。この2年間、何度も素晴らしい会話をしてきた」

【RA】