レイブンズ戦の敗戦で「もっと得点が必要だった」と嘆くQBハーバートとチャージャーズ
2024年11月27日(水) 11:54ボルティモア・レイブンズと対戦した現地25日(月)の試合でロサンゼルス・チャージャーズは序盤から勢いを見せたものの、後半にオフェンスが失速し、30対23で敗れた。
ヘッドコーチ(HC)ジム・ハーボー率いるチャージャーズは最初の10得点を挙げてリードを奪った。しかし、エンドゾーン目前で決めきれない場面が続く中、レイブンズが次々と得点を重ね、試合の流れを完全に掌握した。
「もっと得点を挙げたかった。あと少しだけコンバージョンが必要だった」とハーボーHCは語り、この敗戦でチームが7勝4敗に後退したことを振り返った。
後半だけで、レイブンズは総ヤードでチャージャーズを217ヤード対83ヤードと大きく上回り、その差は130ヤード。チャージャーズが稼いだヤードの大半は、14点差を追いかける状況での最後のタッチダウンドライブによるものだったが、第4クオーターに喫した2度のスリー・アンド・アウトが試合の流れを決定づける要因となった。
クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートは「選手たちが最後まで戦い抜いたことは評価している」と話している。
「ただ、結末が残念だ。もっと得点を取りたかったけど、それができなかった。レッドゾーンでのチャンスを生かし、サードダウンで確実にコンバートする必要がある。ターンオーバーを最小限に抑え、ボールを守りながら最善を尽くしたとは思うが、最終的にはもっと得点を挙げなければならない」
ランニングバック(RB)J.K.ドビンスが膝の負傷で後半を欠場したことで、チャージャーズのオフェンスはバックフィールドからの爆発力を欠く形となった。その影響は後半のプレーに如実に表れ、さらにレシーバーによるドロップや非効率的なパス攻撃も状況を一層悪化させた。ハーバートは36回中21回のパスを成功させて218ヤードを記録したものの、サックを4回受けている。
試合序盤のチャージャーズはボールを進め、この試合でわずか2回しかなかったレッドゾーン進出をどちらもタッチダウンで締めくくった。しかし、その後はドライブを持続できず、攻撃が停滞。試合全体でのサードダウン成功率は14回中5回にとどまった。
「後半も得点できるチャンスは確かにあったし、得点できる能力があることは示してきた」とハーバートは言う。
「厳しい試合だったから、もっと得点したかった。これからもプレーを決め、できることを全てやり続けるしかない。ボールを動かす点では良い場面もあったが、レッドゾーンで確実に得点を取らないといけない。(キッカー/K)キャメロン・ディッカーに頼ってばかりではダメだ」
この敗戦により、チャージャーズの2024シーズンにおける勝率.500以上のチームとの対戦成績は1勝4敗となった。一方で、勝率.500未満のチームに対しては6戦全勝と結果を残している。残り6試合のうち3試合が勝率.500以上のチームとの対戦となるため、プレーオフ進出を目指す中で困難な戦いが待ち受けている。
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