チャージャーズRBドビンズ、膝の捻挫でしばらく欠場の見込み
2024年11月28日(木) 11:16J.K.ドビンズの素晴らしいカムバックシーズンにほつれが生じている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地27日(水)に情報筋の話をもとに伝えたところによると、ロサンゼルス・チャージャーズのランニングバック(RB)であるドビンズが月曜日に30対23で敗れたボルティモア・レイブンズ戦で膝を捻挫し、しばらく欠場する見込みだという。ドビンズは今週のアトランタ・ファルコンズ戦を欠場する予定で、その後の出場については未定だとラポポートはつけ加えている。
レイブンズでのケガに悩まされた4年間を経て今オフシーズンにチャージャーズと契約したドビンズは、キャリア最高のシーズンを迎えるペースで来ており、実際にいくつかのカテゴリーではすでにキャリアハイを更新している。
もうすぐ26歳になるドビンズはチャージャーズで766ランヤード、タッチダウン8回をマークし、キャリー平均で4.8ヤードと好成績を残してきた。パスゲームにおいても、すでにキャリアハイとなる28回のレシーブ、134ヤードを記録し、クオーターバック(QB)ジャスティン・ハーバートに安心感をもたらしている。
月曜日の試合で再び存在感を示していたドビンズは、前半にキャリー6回で40ヤード、レシーブ3回で19ヤードをマーク。その後、第2クオーター残り5分強のところでボールに触れた後に負傷し、途中退場した。
その時点で、チャージャーズは10対7でリードしていた。
しかし、レイブンズは前半終了前に得点を挙げてリードを奪うと、その後も勢いを保ち、主力ランニングバックの不在で戦力が低下し、単調になってしまったチャージャーズの攻撃を封じ込めた。チャージャーズは後半の2クオーターで合計110ヤードしか獲得できず、そのうち63ヤードは14点ビハインドで迎えた最終ドライブに、パスインターフェアランスの反則がいくつかあったり、大きなリードを守るために慎重にプレーするレイブンズ守備陣に対してパスプレーに成功したりした結果として稼いだものだ。
ドビンズが元所属チームとの対戦で最新のケガに見舞われたのは苦い経験だと言えよう。2021年シーズンにACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の断裂によって全試合を欠場したドビンズは、2022年シーズンの半分も別の膝のケガで欠場し、2023年シーズンには初戦でアキレス腱を断裂している。
現在7勝4敗のチャージャーズはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)で6位に位置しており、プレーオフ進出の確率は86%となっている。今後の4週間ではアトランタ・ファルコンズ(6勝5敗)、カンザスシティ・チーフス(10勝1敗)、タンパベイ・バッカニアーズ(5勝6敗)、デンバー・ブロンコス(7勝5敗)と対戦する予定だ。その後はニューイングランド・ペイトリオッツ(3勝9敗)やラスベガス・レイダース(2勝9敗)といった比較的容易な対戦相手との試合が控えているものの、チャージャーズはドビンズ抜きで厳しい試合に臨むことになる。
今後はガス・エドワーズがキャリーの大半を担い、新人のキマニ・ビダルがパスキャッチャーとして出場し、ハッサン・ハスキンズもローテーションに加わることになりそうだ。
チャージャーズがこのままの調子を維持できれば、ドビンズはプレーオフ進出に向けてラストスパートをかけるのに間に合う形で回復し、1月も力強く駆け抜けることを目指すだろう。
【RA】