「勢いに乗る」ライオンズへの加入を幸運だと感じるSジャマール・アダムス
2024年12月04日(水) 10:53オールプロに選出された経歴を持つセーフティ(S)ジャマール・アダムスは、守備陣に負傷者が相次いだことで複数の補強を実施した11勝1敗のデトロイト・ライオンズに加入し、かつての輝かしいキャリアを復活させるチャンスを再び手に入れている。
『Detroit Free Press(デトロイト・フリー・プレス)』によると、アダムスは「まあ、彼らはみんなを打ち負かしているしね。だから、繰り返しになるけど、あんなふうに勢いに乗っているチームに加われただけでも本当に幸運だ。俺に貢献できることがあれば、それが俺の役目だ」と話したという。
ライオンズは2敗のフィラデルフィア・イーグルスとミネソタ・バイキングスを抑え、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)の首位に立っている。現在のライオンズのネットポイントは+180。それに続くのは+131を記録しているバッファロー・ビルズで、11勝1敗のカンザスシティ・チーフスの記録は+54となっている。また、ライオンズのネットタッチダウン(+27)はNFLで圧倒的に多く、次点のビルズは+18だ。
最初の4シーズン中3シーズンでプロボウルに選出されたアダムスだが、フィールドにとどまることや、自身のスキルセットに合ったポジションを見つけることに苦戦してきた。アダムスはシアトル・シーホークスで4シーズンを過ごした後、今年3月に放出されている。夏にはテネシー・タイタンズに加入したものの、3試合に出場(わずか20回のスナップに参加)した後、10月12日にリザーブ/NFI(非フットボール故障者)リストに登録され、その5日後にチームから放出された。
そして、現在のアダムスは練習生として、ポストシーズンに向けて歩みを進めるライオンズと契約している。
『Sports Illustrated(スポーツ・イラストレイテッド)』によると、アダムスは「これ以上の機会はないだろ。もちろん、ダラスの家にいて、トレーニングを続けていた。A.G.(守備コーディネーター/DCアーロン・グレン)から電話をもらったとき、迷う余地はなかった」と語ったという。
練習生から昇格した場合、グレンDCがアダムスをどのように起用するかは興味深い。アダムスのカバー能力は長年の課題であり、カービー・ジョセフやブライアン・ブランチのバックアップを任される可能性がある一方で、ライオンズが彼をボックスプレーヤーとして起用する可能性も高い。ラインバッカー(LB)の負傷が相次ぎ、最近ではマルコム・ロドリゲスの膝の負傷が新たな打撃となっている中、約97kgのアダムスがラインバッカーとしてどのような動きをするかをグレンDCが確かめる可能性はある。
かつてニューヨーク・ジェッツからドラフト1巡目指名を受けたアダムスがブリッツァーとして起用される可能性もある。何年も前のことだが、アダムスはキャリア序盤にブリッツのタイミングを計ることに長けていた。今年、ライオンズのLB陣はブリッツを仕掛ける際に混乱を引き起こすのに苦労している。
ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは月曜日に『97.1 The Ticket(97.1ザ・チケット)』で、木曜日に臨むグリーンベイ・パッカーズ戦にアダムスやその他の最近加入した選手たちを出場させるかどうかは、その時の状況に応じて判断すると語った。
キャンベルHCは「ああ、そうだ。私たちは彼と(ミドルラインバッカー/MLB)クワン・アレキサンダー、(ディフェンシブタックル/DT)マイルズ・アダムス、(ディフェンシブエンド/DE)ジョナ・ウィリアムスを加えた」と述べ、こう続けている。
「だから、このロースターのメンバーを見て、誰が使えるか、どう使えるか、チームに最高のチャンスをもたらす方法は何かを見極めるために、何人かの選手を見ていくつもりだ。ジャマールにも活躍できる場があるかもしれないし、今日で多くのことが分かるだろう。今日は全力で取り組むつもりだし、動きも良くなるだろう。だから、今日の17時か18時にはもっとはっきりとした感触が得られるはずだ」
【RA】