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シーズン終盤に躍進する新人RBアービングは「馴染んできた」とバッカニアーズHCボウルズ

2024年12月04日(水) 11:04


タンパベイ・バッカニアーズのバッキー・アービング【Kevin Sabitus via AP】

タンパベイ・バッカニアーズのルーキーランニングバック(RB)バッキー・アービングがシーズン終盤に向けて勢いを増している。

新人のアービングは、ここ2試合で連続してキャリアハイのランヤードとスクリメージヤードを記録。現地1日(日)にカロライナ・パンサーズを延長戦の末に26対23で下した試合では、いずれもこれまでの記録を大きく上回る25回のキャリーで152ヤードを走り、タッチダウンも決めている。

チームの記録によれば、ヘッドコーチ(HC)トッド・ボウルズは月曜日に「彼はオフェンスに馴染んできた」と述べたという。

「彼がオフェンスに馴染めば馴染むほど、より多くの役割を与えることができるし、彼自身もそれをこなせるようになる。ラシャード・ホワイトとバッキーの両方が素晴らしい走りを見せており、どちらにも満足している。バッキーは生まれ持ったスキル、つまり俊敏な動きで相手をかわす能力の持ち主だ。そして、ディフェンダーを力で突破する強さもある。ラシャードも試合終盤にビッグランを決めてくれた。2人を同時に起用する戦略がうまくいっているようだ」

2024年シーズンにアービングはすでに1,017スクリメージヤードを稼いでいる。この数字は2010年にルギャレット・ブラントがバッカニアーズの選手として達成して以来、オレゴン大学出身のルーキーとして2人目となる1,000ヤード超えの快挙となった。

さらに、直近3試合でアービングは毎回ランで70ヤード以上を稼ぎ、タッチダウンも決めている。この記録は、2012年にダグ・マーティンが達成したチームのルーキーとしての最長連続記録に並んだ。

クオーターバック(QB)が優勢な状況ではあるが、アービングの活躍はオフェンス部門年間最優秀新人賞の候補として注目される結果となっている。

「俺だけの力じゃない」と最近の活躍についてアービングは語る。

「フロントラインの仲間たちがいてこそだ。彼らが素晴らしい仕事をしてくれているおかげだから、クリスマスには何かお返しをしないといけない。俺だけが評価されるのは好きじゃない。彼らももっと公の場で評価されるべきだと思う」

バッカニアーズはここ数週間でアービングの起用を増やし、攻撃コーディネーター(OC)のリアム・コーエンはアービングとホワイトを同時にフィールドに送り出す“ポニーパッケージ”を駆使して、相手ディフェンスを混乱させる戦術を展開している。

この戦術についてアービングはこう話している。

「コーチはいつも“ベストな選手をフィールドに出さなければならない”と言っている。“21パーソネル(RB2人、タイトエンド1人、ワイドレシーバー2人)”の戦術では、どっちのバックにボールがわたるか分からない状況が作れる。俺たちはルートを走ることも、いろいろなランやスキームを試すこともできる。この戦術をもっと正確に実行できるよう集中して、さらに拡張していきたいと思っている」

このデュアルスレットのランニングバックがオフェンスをけん引していることで、バッカニアーズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区のタイトル争いに踏みとどまっている。現在6勝6敗のバッカニアーズは、直接対決でアトランタ・ファルコンズに敗れたため地区2位につけているが、残り5試合で対戦する勝ち越しチームはロサンゼルス・チャージャーズのみとなる。

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