プロフットボールの殿堂、2025年度貢献者/コーチ/シニア部門ファイナリストが明らかに
2024年12月04日(水) 16:04『Visual Edge IT(ビジュアル・エッジIT)』が提供するプロフットボールの殿堂の2025年度殿堂入り候補者選出において、3つのカテゴリーで5人の最終候補者が選ばれた。
次の殿堂入りクラスに一歩近づいたのは、ラルフ・ヘイ(貢献者)、マイク・ホルムグレン(コーチ)、マキシー・ボーガン(シニア)、スターリング・シャープ(シニア)、ジム・タイラー(シニア)の5人だ。残る関門は、来年の年次総会で全選考委員の少なくとも80%の承認を得ることであり、その後、ルイジアナ州ニューオーリンズで第59回スーパーボウルが実施される週に殿堂入りするメンバーが発表される。
プロフットボールの殿堂の理事会が今年承認した規則に基づき、これらのカテゴリーの最終候補者は初めて直接対決することになった。このプロセスの改訂により、フットボールの最もエリートな集団への加入の独占性が確保されるだろう。
選考委員会の各メンバーは、5人の最終候補者のうち3人にのみ投票することができる。規則改訂により、今年の最終候補者から選ばれるのは最大で3人までとなる。もし5人の候補者のいずれも80%の承認を得られなかった場合、最も支持を集めた候補者が2025年の殿堂入りメンバーとして選ばれる。
貢献者部門ファイナリスト:ラルフ・ヘイ
1918年から1922年までカントン・ブルドッグスのオーナーを務めた自動車ディーラーのヘイは、1920年にカントンにある自身のショールームでプロフットボールチームのオーナーたちを組織し、2年後にナショナル・フットボール・リーグと改名された協会を結成したことで知られている。ヘイの支持者たちは、主要なプロスポーツの中でフットボールだけが、その支配的なリーグの創設者(または創設者たち)を殿堂入りさせていないと主張している。
今年、貢献者部門でセミファイナリストに選ばれた他の8人はK.S.“バド”アダムス、フランク“ブッコ”キルロイ、ロバート・クラフト、アート・モデル、アート・ルーニーJr.、シーモア・シウォフ、ダグ・ウィリアムズ、ジョン・ウッテンだ。
コーチ部門ファイナリスト:マイク・ホルムグレン
ホルムグレンは1992年から1998年までグリーンベイ・パッカーズでヘッドコーチを務め、その7シーズンで6回チームをプレーオフ進出に導いた。また、ホルムグレンはシアトル・シーホークス(1999年から2008年)でもヘッドコーチを務めている。パッカーズでの通算成績は174勝122敗で、第31回スーパーボウル制覇も達成し、フランチャイズを29年ぶりのタイトル獲得に導いた。また、シーホークスでもNFCチャンピオンシップを制し、第40回スーパーボウルに進出している。
ホルムグレンはアシスタントとして、サンフランシスコ・49ersでも2つのスーパーボウルリングを獲得した。
今年、コーチ部門でセミファイナリストに選ばれた他の8人はビル・アーンスパーガー、トム・コフリン、チャック・ノックス、ダン・リーブス、マーティ・ショッテンハイマー、ジョージ・シーファート、マイク・シャナハン、クラーク・ショーネシーだ。
シニア部門ファイナリスト(3人):マキシー・ボーガン、スターリング・シャープ、ジム・タイラー
ボーガンは1960年から1970年までアウトサイドラインバッカー(OLB)としてプレーし、1974年に引退から復帰して長年のメンターであるジョージ・アレンの下、ワシントン・レッドスキンズ(現コマンダース)でベテランの存在感を示した。プロボウルに9回選出されたボーガンは1960年から1965年まで在籍したフィラデルフィア・イーグルスでNFLチャンピオンシップを制し、その後ロサンゼルス・ラムズ(1966年から1970年)に移籍した。
ワイドレシーバー(WR)としてプレーしていたシャープは、首のケガでキャリアが絶たれるまで、パッカーズでの7年間(1988年から1994年)でプロボウルに5回、オールプロのファーストチームに3回選出された。最終シーズンにマークした18回のタッチダウンレシーブは、現在もリーグ史上3位の記録として残っている。キャリア通算ではレシーブ595回、8,134ヤード、タッチダウン65回を記録した。
タイラーは時代を代表する支配的なオフェンシブタックル(OT)の1人とみなされていた。AFL(アメリカン・フットボール・リーグ)の1960年代オールディケイドチームに選出されたタイラーは、ダラス・テキサンズ/カンザスシティ・チーフスに13年間(1961年から1973年)、ワシントンに1年間(ボーガンと同じく1974年)在籍し、AFLオールスターゲームに9回出場。また、チーフスの一員として第4回スーパーボウルで優勝を経験し、テキサンズ/チーフスで計3回AFLチャンピオンシップ制覇に貢献した。
他にセミファイナリストに選ばれたのは、ケン・アンダーソン、レスター・ヘイズ、ボブ・クーチェンバーグ、アルバート・ルイス、スタンリー・モーガン、アル・ウィスタートの6人。このカテゴリーの選手が最後にプロの試合に出場したのは1999年シーズンだった。
近代選手
近代選手――2000年シーズン後にキャリアを終えた選手――についても候補者を絞り込むための投票が行われており、このカテゴリーは現在、セミファイナリストの段階にある。
2025年度の候補として検討されている25人の選手は、クオーターバック(QB)のイーライ・マニング、ランニングバック(RB)のフレッド・テイラー、リッキー・ウォーターズ、ワイドレシーバー(WR)のアンクワン・ボールディン、トリー・ホルト、スティーブ・スミスSr.、ハインズ・ウォード、レジー・ウェイン、タイトエンド(TE)のアントニオ・ゲイツ、オフェンシブラインマン(OL)のウィリー・アンダーソン(タックル/T)、ジャーリ・エバンス(ガード/G)、リッチモンド・ウェッブ(T)、スティーブ・ウイスニウスキー(G)、マーシャル・ヤンダ(G)、ディフェンシブバック(DB)のエリック・アレン(コーナーバック/CB)、ロドニー・ハリソン(セーフティ/S)、アール・トーマス(S)、ダレン・ウッドソン(S)、ラインバッカー(LB)のジェームズ・ハリソン、ルーク・キークリー、テレル・サッグス、ディフェンシブラインマン(DL)のジャレッド・アレン(ディフェンシブエンド/DE)、ロバート・マシス(DE)、ビンス・ウィルフォーク(ディフェンシブタックル/DT、ノーズタックル/NT)、キッカー(K)のアダム・ビナティエリだ。
選考委員はこの中から15人の最終候補者を絞り込み、その名前は12月28日(土)にプロフットボールの殿堂および『NFL Network(NFLネットワーク)』を通じて発表される。
選考委員会が2025年度の殿堂入りメンバーを選出する際には、コーチ/貢献者/シニア部門のファイナリスト(1人か2人か3人)と共に、近代選手から最低3人、最高5人が選ばれることになる。
候補者の絞り込みのために行われる投票は『Ernst & Young LLP(アーンスト・アンド・ヤングLLP/EY)』の監督の下、オンラインプラットフォームを通じて実施されている。EYの合意された手続きには、プロフットボールの殿堂の理事会が定めた規約に従って投票用紙の完全性を確認し、その集計を行うことが含まれている。
EYは2020年センテニアル(百年祭)クラスの選考プロセスから関わってきた。
プロフットボールの殿堂の2025年度殿堂入りメンバーは、2月6日(木)にニューオーリンズのセンガー・シアターで行われる『NFLオナーズ(NFL Honors)』で発表され、殿堂入りの式典は8月にカントンで行われる予定だ。
【RA】