NFLと選手会が薬物乱用およびパフォーマンス向上薬ポリシーの改定に合意
2024年12月06日(金) 12:47現地4日(水)に代理人や選手に送られた通知によると、NFLとNFL選手会(NFLPA)は薬物乱用ポリシーの改定に合意し、テトラヒドロカンナビノール(THC)の陽性反応基準値が引き上げられたという。
『Associated Press(AP通信)』が入手した通知によれば、THC陽性の基準値は150ng/ml(ナノグラム/ミリリットル)から350ng/mlに引き上げられたとのことだ。
THCは精神状態に影響を与えるマリファナの主成分として知られる。
今後、チームは選手が処分の対象となったこと、および陽性反応または検査を受けなかったことによる違反であることのみが伝えられる。陽性反応の原因となった物質に関する情報は通知されない。
診断上必要と判断された場合、メディカルディレクターは検査対象の選手にフェンタニル検査を実施できる。陽性反応に対する処分は科されないが、フェンタニルに関する必須会議への出席義務を怠った場合には、1万5,000ドル(約225万円)の罰金が科される。
今回の改定により、陽性反応に対する罰金額も軽減された。2回目の検査を受けなかった場合、処分は1試合の出場停止から4万5,000ドル(約675万円)の罰金に変更。また、一定期間に必要な検査を受け続けた場合、過去に受けなかった検査の回数はリセットされる。
現在、検査を受けなかったことに対して処分を受けている選手については、これまでの未受検の分は帳消しとなる。
加えて、処方薬の不適切な使用に関するポリシーの文言が明確化された。
検査過程を録画してSNSに投稿した場合、選手には1万5,000ドルの罰金が科される。
NFLとNFLPAはパフォーマンス向上薬に関するポリシーも修正している。
通知を受けてから検査を実施するまでの期間が延長された。また、出場停止処分を科された選手は、陽性反応が続いている場合でも特定の条件下で、欠場した試合の分の給与を受け取ることが可能になる。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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