カウボーイズLBパーソンズがマッカーシーHCの続投を支持
2024年12月08日(日) 12:42ヘッドコーチ(HC)マイク・マッカーシーの続投を望むダラス・カウボーイズの選手のリストにラインバッカー(LB)マイカ・パーソンズの名前も加わった。
来季以降の契約がない状態でシーズンを迎えたマッカーシーHCは、カウボーイズがパフォーマンスの低迷と負傷者の影響が相まって5勝7敗の成績にとどまっていることで、新たな契約を結べない可能性に直面している。
しかし、パーソンズは関係者全員がもう一度チャンスを得ることを望んでいるようだ。
パーソンズは『ESPN』のトッド・アーチャーに「選手もコーチも全員が戻った状態で、公平な機会が欲しいと思っている。ケガが今季の可能性を妨げてしまったようなものだからな」と話している。
「ケガの状況はひどい。本当に最悪だ。ザック(マーティン、ガード/G)やD-Law(デマーカス・ローレンス、ディフェンシブエンド/DE)が思うようなシーズンを過ごせていないのを見てきた。素晴らしいスタートを切っていたのに。本当に最悪だ」
「コーチングの面では、マイクコーチとはずっと良い関係を築いてきた。彼はいつも俺を大切に扱ってくれた。ビジネスの面がどうなるのかは分からないけどな。(オーナー兼ジェネラルマネジャー/GMのジェリー・ジョーンズには)誰をコーチにしたいかという考えがある。これは彼のチームだ。俺はただ、このビジネスにおける駒のようなものだ」
カウボーイズのヘッドコーチを任命する最終決定権を持つのはジョーンズだが、カウボーイズの将来に関して言えば、パーソンズは決して単なる駒ではない。
チーム屈指の守備選手であるパーソンズは、キャリア開始から3年連続でプロボウルに選出され、ディフェンス部門年間最優秀選手賞の投票ではトップ3から外れたことがない。厳しいシーズンを過ごす中で、コーチよりも選手たちのことを心配していると以前は語っていたが、今ではオフェンスのリーダーであるクオーターバック(QB)ダック・プレスコットとともに、マッカーシーHCを支持する声を上げている。
プレスコットは先週火曜日に、マッカーシーHCは新たな契約を得るに値すると語った。プレスコットがマッカーシーHCへの信頼を表明する1週間前、ジョーンズもマッカーシーHCの任期を6年に引き延ばすことは「まったくおかしなことではない」と認めている。
カウボーイズがプレーオフに進出する可能性は3%と低いものの、2試合連続で勝利を収める中で、マッカーシーHCを支持する声がちらほらと上がっている状態だ。
今季、カウボーイズがマッカーシーHCの就任初年度にあたる2020年以来の悪記録を残すことはすでに確定している。カウボーイズは直近の3シーズンに連続で12勝を記録してきたが、いずれもポストシーズンで停滞した。
カウボーイズが不調に陥っている責任の所在はさまざまなところにある。マッカーシーHCはヘッドコーチとして責任の一端を担うべきだ。また、守備コーディネーター(DC)マイク・ジマーにも責任がある。就任1年目のジマーDCは、昨季に被得点で5位につけていたユニットを29位に転落させた。ジョーンズもフリーエージェント(FA)期間中に、チームがこの難局を乗り越えるための補強をほとんど行わなかった。
しかし、パーソンズが指摘したように、それと並行して相次ぐ負傷者も大きな問題となっている。パーソンズ自身も4試合を欠場した。プレスコットは残る試合を欠場することになっている。パーソンズが名前を挙げたローレンスはシーズン第5週以降に出場しておらず、マーティンはシーズン終了につながる足首の手術を受ける予定だ。昨季に単一シーズンのインターセプトリターンタッチダウン数でNFLの歴代記録を樹立したコーナーバック(CB)ダロン・ブランドは、足の疲労骨折によってシーズン第11週まで欠場していた。
2024年の問題の一部として、そうした負傷を無視することはできない。ただし、マッカーシーHCをはじめとするチーム関係者の残留を決定する要素として、それがどの程度影響するかは不明だ。
いずれにせよ、パーソンズは来季もカウボーイズにとどまり、新人契約の5年目オプションで2,130万ドル(約31億9,617万円)を受け取る予定だ。そして、今季開幕前に契約延長を果たしたプレスコットやワイドレシーバー(WR)シーディー・ラムに続き、大型契約を手にする可能性があると見られている。
最終的に誰がヘッドセットを装着することになっても、パーソンズを確保することはカウボーイズの長期的な将来にとって、かなり大きな意味を持つだろう。
パーソンズは「俺はジェリーの選手だ」と語り、こう続けた。
「そうなると思っている。口で言うほど簡単じゃないってことは分かっている。実際にテーブルついて話をするのは俺じゃなくて彼だからね。俺たちはそれについて話して、お互いにどれほど感謝しているかを伝え合っているけど、数字が重要なのは分かっている。結局のところ、引退するまでカウボーイズの一員であり続けるために、必要なことなら何でもしたいと思っている。難しい話や現実的な検討になることは分かっているけど、俺にはここにい続けるのに十分な力があると思っている」
【RA】