ニュース

スティーラーズの先発QBは来季もウィルソンとの見方が濃厚

2024年12月09日(月) 12:41


ピッツバーグ・スティーラーズのラッセル・ウィルソン【Lauren Bacho via AP】

ピッツバーグ・スティーラーズの先発クオーターバック(QB)探しは、現在のQBの存在によって一旦停止している。

2025年シーズンはまだ先の話であり、何が起こるかは未知数だが、スティーラーズの来季の先発QBはすでにロースターにいる可能性が高いと情報筋は明かしている。先発の役割を任されてから素晴らしいパフォーマンスを発揮しているQBラッセル・ウィルソンは、スティーラーズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区首位に導く中でこのポジションを勝ち取る大きな一歩を踏み出した。

デンバー・ブロンコスでの厳しい2年間を経て、キャリアを再生させるチャンスを生かしているウィルソンは、現地8日(日)に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦で勝利したことで、先発としての戦績を6勝1敗に伸ばしている。攻撃コーディネーター(OC)アーサー・スミスのシステムで、ウィルソンは2021年以降で最高のパサーレーティングを記録し、タッチダウン12回に対してインターセプトを3回にとどめ、走る数はこれまでより少なくなっている。

すべてがうまくいっていると言えよう。

スティーラーズは2024年シーズンをNFLで最も安価なクオーターバック陣と共に迎えた。ウィルソンはベテランのミニマム契約、ジャスティン・フィールズは新人契約を結んでいる状態だ。チームとの再契約を勝ち取るためには両者とも良いプレーをする必要があったが、両者とも結果を出している。情報筋によると、シーズン開幕前にはスティーラーズが今季のプレーによって両者のうち1人と長期契約を結ぶ可能性があるとの楽観的な見方があったという。

現状とプレー内容に基づくと、現時点ではウィルソンがその最有力候補と見られている。オフシーズンにスティーラーズがウィルソンを呼び戻したいと考えた場合――その可能性は高いと見られている――新契約の交渉が必要になる。また、フランチャイズタグの使用も、再契約を目指すチームがフリーエージェント(FA)の選手に対して検討できる選択肢の1つとなるだろう。

ウィルソンがプレシーズンにふくらはぎを負傷したことを受け、最初の6試合に先発し、4勝2敗の成績をもたらしたフィールズは、フリーエージェントになる2025年に向けて自身の価値を高めた。しかし、素晴らしいスタートを切ったにもかかわらず、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンの判断により、フィールズはウィルソンと交代させられている。

この判断には懐疑的な意見が多かったが、ウィルソンを先発に起用する動きは功を奏している。

ウィルソンがシーズン第13週に行われたシンシナティ・ベンガルズ戦で414ヤードを記録し、2019年シーズン以来の400ヤード超えを達成したことを受け、トムリンHCはウィルソンがAFC北地区にやって来たことを歓迎し、そのパフォーマンスを称賛した。

先週、トムリンHCは「彼がAFC北地区のフットボールを経験するのは初めてだが、うまく適応していたと思う。彼は今日のパフォーマンスで、このシリーズの歴史に名を刻んだ。彼に感謝している」と報道陣に述べている。

一方のウィルソンは、再び先発のチャンスを与えてくれたトムリンHCをただただ称賛し、2人の相性の良さについて説明。

「俺たちは2人ともフットボールが大好きだ」とトムリンHCについて語ったウィルソンは「俺たちはフットボールのプロセスや、その過程で出会う人々を愛している。俺が一番楽しんでいる部分はそこだと思う。彼は世界一だと思う」と続けた。

ベン・ロスリスバーガーが2021年シーズン終了後に引退して以来、スティーラーズのQB探しは苦難の連続だった。

スティーラーズは2022年ドラフトの1巡目でケニー・ピケットを後継者として指名したが、その後の展開は浮き沈みが激しく、昨季終盤にはメイソン・ルドルフがQB1の座を引き継ぎ、バッファロー・ビルズに敗れたワイルドカードラウンドでも先発を務めた。

オフシーズンにピケットをフィラデルフィア・イーグルスにトレードしたスティーラーズは、将来への大きな期待を抱きつつ、フィールズをトレードで獲得し、ウィルソンと契約を結んだ。

ウィルソンのプレーのおかげで、そうした期待は現実のものとなっている。

【RA】