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単一シーズンのランヤードでフランチャイズ記録を樹立したRBバークリーがオフェンシブラインを称賛

2024年12月09日(月) 14:26


フィラデルフィア・イーグルスのセイクワン・バークリー【AP Photo/Peter Joneleit】

セイクワン・バークリーがフィラデルフィア・イーグルスのランニングバック(RB)として史上最高のシーズンを過ごしていると言うのは、もはや誇張表現ではない。

バークリーは現地8日(日)に22対16で勝利したカロライナ・パンサーズ戦で124ヤードを記録し、シーズン通算1,623ヤードに到達。これにより、2013年にレショーン・マッコイが樹立したフランチャイズ記録(1,607ヤード)を更新した。

試合後、ペンシルベニア出身の27歳のバークリーはマッコイへの敬意を示すとともに、すでに印象的なものになっているシーズンを送る上で支えとなってくれているオフェンシブラインに感謝の意を表した。

バークリーは試合後に「すごくクールだと思う。何より大事なのは勝利を手にすることで、それを達成できた」とコメント。

「子どもの頃からシェイディ(レショーン・マッコイ)のファンだったし、彼がボールを手に素晴らしいプレーをするのを見てきた。彼と一緒に名前が挙げられることは、間違いなくうれしいよ。フロントのみんなを称賛しないといけない。今年はここまで、彼らのおかげで仕事がずいぶん楽になっている。この状態が続けばいいなと思う」

日曜日にマッコイの記録を上回るには109ヤードが必要だったが、バークリーは第4クオーター中盤にこの試合で17回目のキャリーで9ヤードを走り、イーグルスの新記録を樹立した。

バークリーが正式にイーグルスの伝説に名を刻んだ瞬間、リンカーン・フィナンシャル・フィールドには“MVP”コールがこだました。バークリーにとっては、イーグルスでの輝かしいデビューシーズンに、また一つ記憶に残る瞬間が加わっている。

現在、NFLのラッシングリーダーとなっているバークリーは、スクリメージヤード(1,890ヤード、267レシーブヤード)でもリーグトップに立っており、トータルタッチダウン数(ラン11回、レシーブ2回で合計13回)では2位につけている。バークリーがAP通信最優秀選手賞(MVP)に輝いた場合、2012年のエイドリアン・ピーターソン以来、初めてその栄誉に浴するランニングバックとなる。

バークリーは2024年に100ヤード超えを9試合で達成しており、その数でウィルバート・モンゴメリーが持つフランチャイズ記録(8試合、1979年)も破った。また、『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、バークリーは100ランヤード以上を4試合連続で記録しており、これもイーグルスの史上最多記録となっているという。

今オフシーズンに3年3,775万ドル(約56億5,839万円)の契約を結んだバークリーは、その価値を十分に証明してきた。かつてのライバルからヒーローへと変わったバークリーは、イーグルスが近年の成功(第57回スーパーボウルへの出場を含む)を収める中で欠いていた特別な要素を加えている。

バークリーがオフェンスを勢いづかせる中、日曜日の試合で勝利を収めたイーグルスは、アトランタ・ファルコンズおよびアリゾナ・カーディナルスの敗北が重なったことで4シーズン連続となるポストシーズン進出を決めた。

フランチャイズ記録はさておき、バークリーはイーグルスに個人的な成功以上のものをもたらそうとしている。

「その目標を達成するために書きとめたことはないけど、常に意識している」と語ったバークリーはこう続けた。

「それが俺のトレーニング方法であり、オフシーズンやキャンプにおける取り組み方だ。偉大な選手になりたいからね。それは自分がやりたいことでもあり、できると信じていることでもある。特に、この施設で働いている人たちのおかげで、俺の仕事はずいぶん楽になっている」

「すべて順調だ。記録は素晴らしいし、それを見ると笑顔になる。でも、シーズンはまだ終わらないし、俺たちが達成したいことはたくさんある」

【RA】