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ドルフィンズとWRベッカムが双方合意の上で別離

2024年12月14日(土) 01:04


オデル・ベッカム【NFL】

ワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムが、新天地を探す。

マイアミ・ドルフィンズと元プロボウラーのベッカムが、双方合意の上で別々の道を歩むことになったと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが状況を知る人物の話を元に伝えた。

ベッカムが他の場所でもっと多くの機会を得ることを求め、ドルフィンズがリリースを許可したと、ペリセロはつけ加えている。ドルフィンズも後に、このニュースを認めた。

金曜日にリリースされたことで、ベッカムは月曜日までウェイバーに置かれることになる。ベッカムの今季の残る契約金は20万ドル(約3,072万円)であり、インセンティブに届く見込みはない。ウェイバーをクリアすれば、ベッカムはどのチームとも契約可能になる。

32歳のベッカムは5月に300万ドル(約4億6,077万円)の1年契約を結んでいた。それは、タイリーク・ヒルとジェイレン・ワドルに次ぐ3番手の脅威となることを期待されてのことだ。しかし、期待通りの成果は出なかった。

オフシーズンに手術を受けたベッカムはPUP(故障者)リスト上でシーズンをスタート。10月5日に、ようやくアクティブ登録された。最初の3試合でキャッチはなく、この間に参加したスナップは33回。シーズンを通じて、ターゲット18回でキャッチ9回、55ヤード、タッチダウン0回にとどまっている。

ベッカムが3番手としてドルフィンズに馴染むことはなく、それはタイトエンド(TE)ジョンヌ・スミスの起用が増えたことで顕著になった。チームがベッカムに別れを告げたことで、新人マリク・ワシントンのナンバー3レシーバーとしての道がひらけている。

ベッカムは過去4シーズンで37試合に出場し、トータルでキャッチ88回、1,157ヤード、タッチダウン8回をマーク。2022年は膝の負傷で、すべて欠場している。その数字と負傷歴からは、今のベッカムにそう多くの力が残されていないことが示唆される。最後に安定した成績を残していたのは、ロサンゼルス・ラムズ時代に第56回スーパーボウルで優勝した際のポストシーズンだった。ベッカムはそこで、ACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂している。今後のプレーオフ進出の可能性を踏まえ、ベッカムの古巣の1つ――ラムズかボルティモア・レイブンズ――が獲得に関心を持つかもしれない。

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