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シーズン第15週の日曜日を終え、プレーオフ戦線に変化(試合結果情報あり)

2024年12月16日(月) 17:11


フィールドに置かれたフットボール【Aaron M. Sprecher via AP】

現地15日(日)夜に、この日最後の試合としてグリーンベイ・パッカーズとシアトル・シーホークスの対戦が行われた。これを受け、シーズン第15週の試合は月曜日に実施されるシカゴ・ベアーズ対ミネソタ・バイキングスとアトランタ・ファルコンズ対ラスベガス・レイダースを残すばかりとなっている。

これらの試合を待たずして、また1つのチームがプレーオフ進出を決めた。日曜日に行われた試合でシアトル・シーホークスがグリーンベイ・パッカーズに敗れたことで、バイキングスのポストシーズン進出が決定している。

ヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルが率いる中、6連勝と予想外の好成績を残しているバイキングスは、シーズン第15週の試合に出場する前にプレーオフ進出を確定させたが、まだ多くの課題が残っている。11勝2敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)第5シードのバイキングスは10月24日に臨んだ試合を最後に敗れていないものの、過去10年間で4度目の地区優勝を狙うには厳しい戦いが待ち受けている。

デトロイト・ライオンズ(12勝2敗)は現在、直接対決のタイブレーカーによってNFC北地区でバイキングスの上に位置しており、両者はレギュラーシーズン最終戦でデトロイトにて激突することになりそうだ。

とはいえ、障害があったにもかかわらず、急速な立て直しを図ったバイキングスには、祝うべき理由が多くあると言えよう。

2024年シーズンを迎えるにあたり、ミネソタ州外ではバイキングスへの期待は低かった。フランチャイズクオーターバック(QB)のカーク・カズンズがアキレス腱(けん)を断裂し、最終的にフリーエージェント(FA)として退団した7勝10敗のシーズンを経て、バイキングスはカズンズの後任としてJ.J.マッカーシーをドラフト1巡目で指名したが、マッカーシーはプレシーズンに膝を負傷して今季を棒に振ることになった。

しかし、QBサム・ダーノルドはその穴を埋める以上の活躍を見せ、シーズン第15週を迎えるにあたってオフェンスを得点ランキングでトップ10にけん引し、被得点で6位につける守備陣を補完してきた。

13勝4敗の成績を収めた2022年シーズンと同様に、バイキングスは重要な場面で勝負強さを発揮し、プレーオフへの道を切り開いている。2022年のバイキングスは1ポゼッション差の試合で11勝0敗を収めたが、2024年のバイキングスはそのような試合で7勝1敗となっている。

2022年シーズンにワイルドカードラウンドで敗れ、早々に敗退となったことに今も心を痛めているバイキングスファンは、別の側面に慰めを見出すかもしれない。オコンネルHC率いるチームは1シーズンに2回、5試合以上の連勝を達成しており、これはチーム史上2回目の偉業だ。最初にこの快挙を成し遂げたのは1998年シーズンで、その年は15勝1敗でNFCチャンピオンシップゲームに進出している。

その舞台に立つこと、さらにその先を目指すことは、地区優勝を果たすことで容易になるだろう。また、カンファレンスの第1シードとしてファーストラウンドバイを獲得できれば、より有利な立場となるはずで、どちらも十分に実現可能な状況だ。

現時点で、バイキングスは少なくともポストシーズンに進出することは分かっている。自分たちの順位に影響を与える次のチャンスは、現地16日(月)【日本時間17日(火)】に臨むベアーズ戦だ。

【RA】