ライオンズで負傷者が続出する中、RBモンゴメリーが膝の手術でシーズン終了へ
2024年12月17日(火) 09:38デトロイト・ライオンズでは負傷者が続出しており、今回はオフェンスの選手がケガに見舞われた。
現地16日(月)、ランニングバック(RB)デビッド・モンゴメリーが日曜日に敗れたバッファロー・ビルズ戦でMCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)を断裂したと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。
その後、ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルが報道陣に対し、モンゴメリーはシーズン終了を意味する膝の手術を受ける予定だと明かしている。
モンゴメリーはビルズ戦の第2クオーターに足を引きずりながらフィールドを後にしたものの、試合に復帰することができた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、モンゴメリーが最後にプレーしたのは第4クオーターの10分34秒時点だったという。
キャンベルHCは月曜日に「デビッドは本当にタフだ」とコメント。
「彼はプレーを続けて、今日になって検査を受けて、どういうケガなのかを理解した。彼はまさに最高のチームメイトで、最高のコンペティターだ。彼のことが恋しくなるだろうね。彼は私たちをここまで導き、今の状態にまで引き上げてくれた選手の1人だ。残りのメンバーは彼のためにも努力を続け、これまでの努力を無駄にしないようにしなければならない」
モンゴメリーの負傷により、ライオンズは“Sonic and Knuckles(ソニック&ナックルズ)”の愛称で親しまれるジャーマイア・ギブスとモンゴメリーの強力なコンビを失うことになった。ギブスがスピードを生かしてビッグプレーを狙う役割を果たしてきた一方で、モンゴメリーは安定したワークホースとしてライオンズの攻撃を有利な状態に保ち、タックルを突破して短距離ランやゴールライン付近のプレーを成功させてきた。モンゴメリーの不在は、バックフィールドから強力な武器が奪われることを意味する。
モンゴメリーを欠くライオンズはギブスにより重い負担をかけることになるだろう。クレイグ・レイノルズが短距離を稼ぐ役割を担う可能性があり、新人のシオネ・バキも出場機会を得るかもしれない。
ライオンズは10月にモンゴメリーと2年の契約延長に合意し、ギブスとのコンビを継続する方針を固めた。しかし、彼らが再び同じフィールドに立つ姿は2025年シーズンまで見られないかもしれない。
今回のケガは、ここ数週間でディフェンスを中心に戦力が大きく削がれてきたライオンズにとって痛手だろう。月曜日、キャンベルHCはディフェンシブタックル(DT)エイム・マクニールがビルズ戦でACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂してシーズン終了となり、コーナーバック(CB)カールトン・デービスが顎を骨折して無期限で欠場することになったと明かしている。
日曜日の負傷者が出る前、ライオンズでは18人の選手が故障者リザーブ(IR)に登録されており、そのうち13人が守備選手だった。ディフェンシブエンド(DE)エイダン・ハッチンソン、DEマーカス・ダベンポート、ミドルラインバッカー(MLB)アレックス・アンザロン、ラインバッカー(LB)デレック・バーンズ、DEジョン・コミンスキー、ワイドレシーバー(WR)カリフ・レイモンドなどがライオンズの主力選手として負傷者リストに名を連ねている。
キャンベルHCは月曜日に「選手を失ったという事実、本当に優秀な選手を失ったという事実は認識しているが、そんなことは誰も気にしない」と語った。
「つまり、誰も気にしないし、誰も私たちに免除を与えたり、記録に注釈を付けてくれたりするわけではない。これが意味するのは、一部の選手が信じられないほど素晴らしいチャンスを手にするということ。起こったことのおかげで、ベテランでも若手でも、ずっとチャンスを切望していた選手がそのチャンスを手に入れるということだ」
「つまり、それはかなり素晴らしいことだし、活気をもたらすことだ。その状況でどうするか? 彼らが成功できるような計画を立てるのが私たちの仕事だ。前にも言ったように、ここでは3つのユニットでプレーしている。そして、試合に勝つために必要なことをするつもりだ。それがすべてだ。ここから先、重要なのは、相手より1点多く獲得することだけ。以上だ」
12勝2敗のライオンズはすでにプレーオフ進出を確定させているが、負傷者の続出はスーパーボウルを狙うチームに暗い影を落としている。
【RA】