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ACL断裂から回復し、復帰に向けて準備万全のラムズTEヒグビー

2024年12月22日(日) 09:44


ロサンゼルス・ラムズのタイラー・ヒグビー【Scott Boehm via AP】

11カ月前、ロサンゼルス・ラムズのタイトエンド(TE)タイラー・ヒグビーはデトロイト・ライオンズに敗れたワイルドカードラウンドでACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂した。

ラムズがポストシーズン進出を目指す中、ケガから完全に回復したヒグビーは現地22日(日)に行われるニューヨーク・ジェッツ戦でフィールドに立つ見込みだ。

チーム公式サイトによると、約1年にわたって厳しいリハビリに取り組んできたヒグビーは金曜日に「長い道のりだった」と語ったという。

「良い日ばかりじゃなかったけど、とにかく毎日欠かさず取り組んだ。彼ら、つまりうちのトレーニングスタッフはこの業界でも最高峰だと思っている。復帰を手助けしてくれた彼らに大きな感謝を。彼らの取り組みのおかげでここまで来ることができた」

ラムズはヒグビーが不在の間もしっかりと戦い、シーズン序盤に複数のプレーメーカーが負傷するという困難も乗り越え、1勝4敗という低調なスタートから立て直して現在は8勝6敗でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)西地区の首位につけている。

しかし、ヒグビーがタイトエンドポジションに残した穴は依然として明らかだった。

ワイドレシーバー(WR)のクーパー・カップやプカ・ナクアが特に多くのターゲット数を記録する中、タイトエンドとしてトップの成績を残しているのはコルビー・パーキンソンだ。パーキンソンはキャッチ29回で288ヤード、タッチダウン1回を記録し、最初の2つのカテゴリーではチーム内5位につけている。ハンター・ロング(キャッチ7回、60ヤード)とデイビス・アレン(キャッチ6回、39ヤード)の記録を合わせると、タイトエンド陣は合計でキャッチ42回、387ヤードをマークしていることになるが、タッチダウンはパーキンソンが決めた1回のみだ。

ヒグビーは2023年シーズンにキャッチ47回、495ヤード、タッチダウン2回と、単独でその数字を上回る成績を残している。

ラムズはヒグビーを徐々に慣らしていくはずだが、一度調子が出れば、ヒグビーはリーグで9位につけているパスオフェンスの新たな武器となるだろう。また、ラムズがポストシーズンに進出した場合、ヒグビーが確かな貢献者になるための準備期間は十分にある。

とはいえ、現在は目の前の試合、つまり、不本意な敗北を喫した昨季のワイルドカードラウンド以降でヒグビーが初めて出場する試合に集中するのみだ。

「エネルギーレベルは十分なはずだ」とコメントしたヒグビーは「普通の試合よりもちょっと高いかも。頭から出た火を消すために水をかけてもらわないといけないかもしれない。でも、ワクワクしている」と続けた。

【RA】