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カウボーイズQBロモがプレスコットのバックアップも容認

2016年11月14日(月) 15:31

ダラス・カウボーイズのトニー・ロモ【AP Photo/Don Wright】

新人QBダック・プレスコットの台頭により、ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)トニー・ロモは今、非常に悩ましい時期にいる。しかし、ロモにはチームのこの破竹の勢いを邪魔する考えはないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じている。

ラポポートは現地13日(日)、NFLの番組『GameDay Morning(ゲームデー・モーニング)』の中で、ロモは来週ホームで開催されるボルティモア・レイブンズ戦、プレスコットのバックアップになることも容認する構えであると語った。ロモは予想通りに第10週のピッツバーグ・スティーラーズ戦はインアクティブ登録。もちろん、プレスコットの今後の内容次第で状況は一変する可能性もある。とりわけ、日曜日のマッチアップを考えると、プレスコットにとっては厳しい試合になりそうではある。

カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズはリハビリを終えたロモの出場に関し、ヘッドコーチ(HC)ジェイソン・ギャレットに一任していると発言。ロモがバックアップの役割を受け入れてくれるというのなら、9月11日の開幕戦以来で負けを喫したことがないチームとしてこれ以上やりやすいことはないだろう。

プレスコットの成績は2,020パスヤード、12タッチダウン、そしてたったの2インターセプト。これらの数字は今シーズンのMVPともささやかれる新人ランニングバック(RB)エゼキエル・エリオットの大活躍や、リーグナンバーワンのオフェンシブライン(OL)のおかげでもある。故障癖のあるロモにとって釈然としないのは、もしこのメンバーのまま自分が出場した場合、どのようなゲーム展開を作り上げていかれるかという部分に違いない。

このようなチーム状況が、新人のプレスコットに過度のプレッシャーを与えていないかとの疑問も聞こえてくる。本来、もし今の状態を維持して活躍してくれるのであれば、プレスコットがそのまま先発として出場し続けるだろうとチームは明言している。だが、この言葉の裏には“NFL史上で最高の新人QBとして活躍し続けてくれ”と言うような目に見えない重圧を感じてしまわざるを得ないだろう。

今後、プレスコットがもし怖気づくようなことがあれば、ロモは喜んでチームの危機を救う役割を担うはずだ。今までとは違う立ち位置ではあるが、もしロモがまたチームを救うとすれば、カウボーイズの英雄としてロモの名が後世に刻まれることは間違いない。ダラスのチーム史において、今シーズンは非常に重要なシーズンである。