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【2016年第10週】マニングの3TDでジャイアンツが今季6勝目

2016年11月15日(火) 14:30


ニューヨーク・ジャイアンツのイーライ・マニング【AP Photo/Bill Kostroun】

現地14日(日)、第10週のマンデーナイトフットボールとして、シンシナティ・ベンガルズが敵地で3連勝中のニューヨーク・ジャイアンツと対決。バイウイークを経ての試合となったベンガルズは、ジャイアンツの堅い守りを完全に攻め崩すことができず、21対20でジャイアンツに敗れ、今季5敗目を喫している。勝利したジャイアンツはこれで6勝3敗となり、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)東地区トップを走るダラス・カウボーイズと2ゲーム差となった。

試合は第1クオーター序盤から両チームのクオーターバック(QB)が好調ぶりを披露。まずはジャイアンツQBイーライ・マニングがタイトエンド(TE)ジェレル・アダムスへの11ヤードパスでタッチダウンを決めて先制すると、直後のドライブではベンガルズのQBアンディー・ダルトンがエースワイドレシーバー(WR)A.J.グリーンへの13ヤードパスを通し、すぐさまタッチダウンを奪い返してみせる。その後は両チームの守備陣が奮闘し、得点につながらないプレーが続く。

ベンガルズ守備陣はディフェンシブタックル(DT)ジーノ・アトキンスを中心にマニングにプレッシャーを与え続け、ジャイアンツに思ったようなパスゲームを展開させない。対するジャイアンツもWRオデル・ベッカムへのパスなどで攻めに出るも、第2クオーター中盤にはマニングがコーナーバック(CB)ドレイ・カークパトリックにパスをインターセプトされ、自陣7ヤード地点までボールをリターンされてしまう。これでタッチダウンを決める絶好のチャンスを得たベンガルズだったが、ジャイアンツ守備陣の徹底的なレッドゾーンディフェンスに阻まれ、結果的にフィールドゴールで追加点を稼いだ。クオーター終盤にかけてエンジンがかかってきたマニングは、ベッカムへの18ヤードパスでリズムをつかみ、続けて短いパスを連続で通してエンドゾーン手前まで攻め込むと、最後は再びベッカムへの10ヤードパスを通してタッチダウンを決め、逆転に成功する。前半はこのままジャイアンツが14対10とリードしたまま終了。

第3クオーター開始早々には、WRアレックス・エリクソンの84ヤードパントリターンで一気に敵陣13ヤード地点まで攻め込んだベンガルズは、2プレー後にRBジェレミー・ヒルの9ヤードランでタッチダウンを収め、逆転に成功している。これでモメンタムを引き込んだベンガルズは、次のオフェンスドライブでもダルトンからグリーンへの21ヤードパスで敵陣まで前進し、フィールドゴール決めて6点差をつける。ここまで一切ラン攻撃がなかったジャイアンツだったが、第3クオーター終了前にようやくRBラシャード・ジェニングスの24ヤードランで敵陣へ進入。得点のチャンスを作った状態で第4クオーターを迎える。

フォースダウンまで追い詰められたジャイアンツだったが、マニングがWRスターリング・シェパードへの3ヤードパスを通してフォースダウンギャンブルを成功させ、タッチダウンを決めて1点のリード奪った。守備陣も見せ場を作る。フリーセーフティ(FS)のランドン・コリンズがダルトンのパスをインターセプトし、ジャイアンツが点差を広げるチャンスをもたらした。しかし、マニングも直後のプレーでベンガルズのセーフティ(S)ジョージ・イローカにパスをインターセプトされ、好機を逸してしまう。それでもジャイアンツ守備陣はダルトンを2度サックするなどし、試合終了まで徹底的なディフェンスでベンガルズに一切のチャンスを与えない。その後はジェニングスが2度サードダウンコンバージョンを成功させてタイムアップ。ジャイアンツが1点のリードを守ったまま試合は終了した。

ランによる1試合平均獲得ヤードが現在リーグ最下位(68.7ヤード)のジャイアンツだが、この試合では要所でラン攻撃を繰り出し、合計122ヤードを走って勝利を手に入れた。ジャイアンツQBマニングはパス44回中28回成功、240ヤード、3タッチダウン、2インターセプトをマークしている。WRベッカムはレシーブ10回、97ヤード、1タッチダウンで勝利に貢献した。RBジェニングスはキャリー15回、87ヤードを走っている。

ベンガルズQBダルトンは相手ディフェンスのパスプレッシャーに苦しめられながらもパス29回中16回成功、204ヤード、1タッチダウン、1インターセプトを投げている。WRグリーンはレシーブ7回、68ヤード、1タッチダウンと本来通りの活躍ができなかった。